理想と現実。#12
お年寄りの笑っている姿を見たい。
一緒に笑い合える。喜んでもらいたい。
そんな理想を描いていたが、現実はそれと違った。
仕事なのである。マニュアル通りにやる。仕事、いや作業量の多さ。それをこなすのに精一杯。精神的な負担もどんどんと増えてくる。
1年上の先輩たちが次々と精神的にやられ職場を離れていった。過呼吸になる方もいた。
当時の気持ちとしては、環境のせいにしていた。
自分の思い浮かべていた理想とかけ離れた現実。
これを受け入れられないまま、日々、仕事を行なっていく自分がだんだんと許せなくなっていた。
いつしか常にイライラする自分がいた。
態度も悪くなり口調も強くなる。後輩の職員を泣かせたこともあった。いつのまにか怖い人になっていて、いったいどうしたんですか、今の〇〇さんは怖いです。といった手紙をもらったこともあった。
だけど、分かっていてもなかなか止めることができなかった。
自分でも苦しんだ。
そんなとき同期で集まる機会があったのだ。
つづく・・・
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