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【計画書を制する者は研究を制す】   研究計画書の考え方#初級編🏄Part(1)

このnoteはこんな方にお薦めです。

大学生:卒研始めようとしている方 

院生:修論テーマを検討中の方

医療従事者:学会発表しかしたことがない方

研究者:初心者〜中級者の方

こんにちは。サーフ医工学研究所(SMELab.)のロペスです。ロペスはかの有名なジェリー・ロペスから拝借しただけであり、私は生粋の日本人です。

皆さん「研究計画書」って作成したことありますか??

●大学生や院生の場合、ゼミの先生に「とりあえず研究計画書書いてこいや」って言われて困っている。。

●社会人(特に現役医療従事者)の場合、大学生の時に書いたことがあるような。。ないような。。あるような。。ないか。。

ってな感じだと思います。

実は研究計画書って、研究するにあたって必須であり、かつ最も重要なプロセスなのです。

また、現役の医療従事者にとても多いのですが、学会発表の抄録では、とても残念なものが多いです。。研究計画書の書き方は、抄録の書き方にも通じますので是非参考にして頂きたいです。

研究計画書は、自身の考えを建設的に整理することができるので、スムーズに研究を行うことが可能になります。

つまり、

【研究計画書を制するものは研究を制す】

のです。(は?笑)

マラソンをするときに道順がわからないとゴールまでとても遠回りしたり迷ったりしますよね??
それと同じなのです。(は?笑)

でも、研究計画書って何から始めたら良いかわからなくないですか??なんとなく方針は決めているけど、アイデアを組み立てていく作業って難しいですよね。

実は、研究計画書ってポイントがあるんです。

研究は感想作文ではないので、ルールがあります。

しっかりとポイントを踏まえて作成すると、ゼミの先生や上司から褒めてもらえるかもしれないですよ!

まずは、研究計画書の項目をおさらいしましょう。

研究計画書の構成

1)研究題目(テーマ・タイトル)

2)動機と背景

3)目的

4)研究の内容

5)成果に得られるもの

6)研究スケジュール

どの学問の分野においても、この流れに沿って研究計画書を作成していけばほぼ対応できます。

では、一つ一つの考え方のポイントをお伝えしていきます。

まずは、

1)研究題目(テーマ・タイトル)

研究題目を考える上で最も重要なことは

研究題目だけで何の研究であり、どのような方法で研究を行なっているかをイメージすることができる

ことが重要です。(は?笑)

当たり前と思うかもしれませんが、研究初心者の考えたテーマって

「壮大すぎて具体的に何したのかわからない」

「検討してる内容と全然違うよね」

「タイトルはかっこいいのに。。。」

という題目はたくさんあります。

「インパクト」よりも「素直」な研究題目が良いのです。

例えば、

例)新型ウイルスによる社会的影響

・・・・・・・

・・・・・・・

これどうですか??社会的な何の影響??どう示すの??壮大すぎません?!って思いませんか??これでは、残念ながら素人丸出しになってしまいます。

こんな場合は、、

例)新型ウイルスによる病院経営に関する経済効果

どうですか??より具体的に何に関する影響を調べているのか。わかりますよね!

ですが、さらにここでもう一歩レベルアップしてみます。

例)新型ウイルスによる病院経営に関する経済効果のアンケート調査

どのようにこの研究を行うのかを示しました。研究題目っぽくなりましたね!!

ポイントは具体的かつ簡潔に方法も入れることなのです。

その他にもポイントがあるので、挙げてみますね。

●研究題目は仮で良い。あとで変更可能!

●何について研究するのかをわかりやすく。

●漠然としすぎない(絞り込む)

●テーマが壮大すぎたりしないかを確認

●研究題目だけで何の研究か把握することができることが重要

わかりましたでしょうか。

研究題目は、その研究の顔です!!

人間は外見で8割がた判断します。

題目だけで、この研究はあんまり良くなさそうだなと判断されてしまうことも良くあります!!

具体的には、助成金審査や優秀演題審査の時などもそうですよ。

研究題目だけでガラッとイメージが変わりますので、しっかりとポイントを把握して決めましょう!

研究題目は中「イケメン」にする必要はありません。より「素直で誠実」なものが一番です。

(は?笑)


2)動機と背景

では、次に進みましょう。

まずは、研究の「動機」です。

この「動機」を省いてしまう。または、背景とごっちゃになってしまうことが注意する点です。

あなたはなぜその研究をしようと思ったの??なぜ興味を持ったの??

この研究の動機は非常に大切なのです!

まずは、

箇条書きでも良いので研究の動機を具体的に言語化してみましょう。

自分の頭の中を整理するためにとりあえず箇条書きで言語化することって大切なんですよね。

ちなみに、ここでもポイントがあります。

●経験談:その研究をするに至った自身の経験

●理論的興味:その研究テーマにどのような理論的興味・関心があるのか 

●重要性:その問題はなぜ・どのように問題なのか

●社会的意義:課題の解決を通じてどのように学問の進歩や自分を取り巻く社会における課題の解決、業務の改善等になるのか

この4つを意識しながら挙げていきましょう!!

目標は、

他人に5分間この研究の動機について説明ができる。

ぐらい検討しましょう。

次に、研究の「背景」です。

ここからが、社会的・学術的により具体的な調査をしていくことになります。

いわゆる文献調査です。

まずは、研究テーマに関連した現状の研究状況を把握していきます。

●文献検索し先行研究を参照にどこまでが明確化されているか等を把握する

● 研究テーマに関する既存の研究はどのようになっているのか

●先行(既存)研究をどのように評価するのか

●先行(既存)研究の問題点は何か

● 見本になる文献に出会えると、研究はスムーズに進む

ポイントを抑えて、文献調査をガンガン行いましょう!

文献の調査方法には様々な方法があります。

最近はオンライン上で文献検索が可能なので、すぐに興味のある文献を調査することができます!

(メリットデメリットはありますが、その辺はおいおい説明します)

文献検索サイトをいくつか挙げますね。

●「Google scholar」 https://scholar.google.co.jp/schhp?hl=ja

●「J-stage」 https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja/

●「CiNii」 https://ci.nii.ac.jp/

●「PubMed」 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/

●「メディカルオンライン」  http://www.medicalonline.jp/

●「所属大学(施設)図書サイト」

是非活用してみて下さいね。

背景の目標は、

他人に10分間この研究の動機について説明ができる。

程度まで情報収集しましょう!


3)目的

目的とはいわゆるその研究のゴールを決めることです。

研究のゴールが曖昧であったり、明確ではない、壮大すぎる場合、研究そのものに迷い生じます。

目的は、研究題目と同様に、

研究のゴールを具体的かつ明確に示す

ことが重要です。

よくあるミスは、目的に背景(この研究の意義)を記載してしまう場合があります。

例えば、

例)新型ウイルスは現在社会的に様々な経済的影響を及ぼしている。そのため、新型コロナウイルスの影響に伴う病院経営における実態をアンケート調査を用いて明らかにすることを目的とした。

・・・・・・

・・・・・・

良さそうに見えませんか??

でも実は、この目的には背景が入ってしまっています。

「新型ウイルスは現在社会的に様々な経済的影響を及ぼしている。そのため、」の文章は、その研究の背景なので、目的には記載してはいけません。

つまり、

例)新型コロナウイルスの影響に伴う病院経営における実態をアンケート調査を用いて明らかにすることを目的とした。

が正しい記載方法になります。

目的はゴールを示すものであり、それ以外の情報は全て省くことが大切です。


・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

とまあ、ダラダラ説明してきましたが、長くなってきましたね!!笑

なるべく省略して説明していますが、やっぱり本日はここまでにしましょうか。

サーファーはのんびり(メロー)に話を進めて行くのが大好きです。

(は?笑)

次回は下記の続きについて説明していこうと思います!!

4)研究の内容

5)成果に得られるもの

6)研究スケジュール

本日はここまで!!

「研究脳で人生の大波を乗りこなす」をテーマに私の生き様を提供していきますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

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