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ずっと探していたコンセプトは自分の中にあった

2021年は、たくさん悩んで、自分と向き合い続けた1年間でした。

そんな中で私が見つけたものと、それを今度は自分以外の誰かに届くものにするためにどうしていこうと思っているかについて、年始の抱負としてお話しさせてください。


事の発端は、自己発信が過剰に怖くなり始めた時期から。

誰でもない自分が何を伝えるべきか分からず、もっと言うと、そもそも自分が何をするべきかに関してもよく分からなくなっていました。

自分の指針、いわゆるコンセプトを、見つけられ無かったんです。


じゃあそもそも、自分の指針を決めるときに、何をするか。

これは、きっと私だけじゃないと思うのですが、周りの人の動きを見て、きっとこういう動き方が正しいんだろうな、ということをとりあえず指針にしてしまったりします。

あの人がこうだから、私もこうするべきだ。
皆がこうだから、私もこうするべきだ。

もちろん、人の真似をすることは何かを始めるときに必要なことだと思います。

でもそんな状態だと、自分よりすごい人に出会ったときに、必然的に比べるしかなくなって、その指針はあっという間にボロボロと崩れていってしまうんです。

そして一度崩れてしまうと、
自分は結局何者にもなれない。という気持ちに押しつぶされそうになる。

焦りと、悔しさに押しつぶされそうになるんです。

そして、また一からスタートするしかなくなる。

まさにそんな一年間でした。


コンセプトは自分の中から探し出すもの

次にどんなことを考えたかというと、

やっぱり人と差別化できる新しいことを生み出さないといけない。

そう思いました。

自分が生み出せる新しいこと。

何度も何度も考えました。



でも、見つからないんです。


見つからない理由は、明白でした。

前に進むまでに時間をかけすぎていて、新しい何かを生み出せるほど、何かを得ていなかったことに気が付いたんです。

新しいものを組み立てるためのパーツがそもそも揃っていなかった。


そこからはしばらく自暴自棄の毎日でした。

「もう嫌だ。私は何もできない。私には何もない。」

友達をお酒の場に誘っては、そんな弱音ばかりぶつけていました。(その説は本当にご迷惑をおかけしました)

でもそんなときに、多くの人に言われた言葉があったんです。

「あなたはもうたくさん持ってるよ。あなたがそれを理解していないだけ。」


卑屈モード全開の私は「いや、そんな訳あるかい!」なんて言いつつも、この言葉がずっとずっと胸に残っていて、「今自分の中にあるものってなんだろう」とぼんやりと考え続けました。

学生時代の経験や、就職活動、趣味への向き合い方や、友達との何気ないコミュニケーション。

そしたら、不思議と、少しずつ、少しずつ、見えてくるものがありました。

学生時代上手くいかなくて悩んだ経験
自分を偽って伝えることへの疑問
取材をしようと立ち上がった気持ち
人の言葉から受け取ってきたこと
否定をせず受け入れようとしてきたこと

たくさん、たくさん、持っていました。

探していたパーツはそもそも自分自身を作るために使われていたから、自分では見えなかったんです。

まさに灯台下暗し。


それまでは、何か差別化できる新しいものを生み出すことが、コンセプト作りだと思っていました。

そうじゃないと、スタートラインにも立てないと。

でも、そうじゃなかったんです。

自分が幼い頃から積み重ねてきたこと。
自分が躍起になって、始めたこと。
なんとなく続けてきたこと。
何気なく選んでいた言葉。

それこそが自分のコンセプトになる。
そして、自分が前に進む指針になる。

それを理解することで、自分だから届けていけるものがあるんだと気が付いたんです。


suPRin!という屋号が自分を支えていてくれた

そして、1年間悩み続けたこの経験こそも、自分のコンセプトになるんじゃないか、と思いました。

自分と同じようなことで悩んでいる人はたくさんいるはず。

やりたいことはあるけど進み方が分からない人
自分を正しく伝えることに悩んでいる人
自分の良さを理解していない人

そんな人たちに自分が気が付いたことを届けること。
そして、指針となるコンセプトをプレゼントすること。

それが、今の自分にできることなのではないか、と思ったんです。


そんなことを考えたときに、ふと気が付きました。
なんとなく、自分のために作った「suPRin!」という屋号。

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すっぴんを惹きだして、世の中に届けること。

それこそが、自分が1年間悩んでたどり着いたことでした。

そして、
何かやろうと思って始めた人物取材「灯台もと照らし」。

まさに先程お話した、灯台下暗しで見えなくなったパーツを見つけるお手伝いをすることでした。

日本酒を伝えたいと思って始めたポン酒カレシだってそう。


そんな何気なくやっていたことで実現しようとしていたことも、共通していました。

知らない間にsuPRin!という屋号に、ずっとずっと支えられていたんです。

私にとって、この屋号が大切な大切なお守りになっていたことに気が付きました。

そして今度は、そんなお守りになるような言葉を、たくさんの人に届けていきたい。
いやきっと届けていけるはず。

それが、suPRin!として前に進むためのコンセプトであり、お守りです。


suPRin!としてのこれから

コンセプトという言葉は、今はもうよく聞く単語だし、実際に使っている方も多いと思います。

でも、コンセプトという言葉が身近な業界の方以外は、それがなんなのか、そしてそれがなんのためにあるのか、あんまり知られていないように思います。

それが無い状態で、なんとなく言葉を選んで、自分の活動やサービスを伝えているかもしれない。
もしくは、自分は理解しているつもりでも、周りの人には間違った受け取り方をされているかもしれない。

そんな人たちが、前を向けるように、進めるように、コンセプトという贈り物をしていきたい。

これまでは、「灯台もと照らし」で取材をして惹き出すことをしてきました。

それはもちろん続けていきたいこと。

さらにこれからは、それを世の中に届くものとして、そして何より自分を伝えるお守りとして心の中に持ち歩けるものとして、お渡しすること。

それが、これからsuPRin!としてやっていかなければいけないことです。

そのために、2022年は色々チャレンジを考えています。

その過程で、たくさんの方に出会えること、そしてたくさんの想いや気付きに出会えること、楽しみにしております!


遅くなりましたが、本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

2022年1月
suPRin! フジオカ ユウキ


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