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日本酒はストーリーを楽しむお酒

私は、現在24歳なのですが、私はお酒が飲める歳になってからずっと、生粋の日本酒好き。

消費者向けの「日本酒ナビゲーター」という資格も持っています。

最近は、日本酒女子、おちょこ女子なんていう言葉が少しずつ浸透しつつあるとはいえ、20代女子で「日本酒が好き」と言うと、まだまだ驚かれることが多いんですよね。

同世代の女の子には、「何が美味しいか分からない」「おじさん臭い」なんて言われることも多かった。

なんでこの美味しさが伝わらないんだろうってずっとずっと思っていたんですが、美味しさが伝わっていないんじゃなくて、楽しみ方が伝わってないんじゃないかと思ったんです。

日本酒の楽しみ方を知ったきっかけ


私自身が、日本酒にはまったのは、20歳のときに、友達とたまたま入った日本酒の居酒屋さんとの出会いから。

そのときは日本酒のことなんか、本当にちんぷんかんぷん。

日本酒といって、頭に浮かぶのは、お昼間に町でべろべろのおじさんが手に持ってるカップ酒か、まるなどの紙パックの日本酒くらい。

でも、そのお店のメニューには、かなりの種類の銘柄が並んでいて、最初はかなり驚きました。

メニューを見てもなんのこっちゃ分からなかったので、恐る恐る、「実は日本酒初心者で全然分からなくて…」と伝えると、店長さんは笑顔で「ありがとうございます!じゃあ説明しますね!」と言ってくれました。

日本酒は製法や、お米の削り方によって味が全然変わるということ。だから甘くて飲みやすい日本酒がたくさんあること。

たくさん説明して下さった中で、女性に人気の日本酒をおすすめしてもらい、それを注文しました。

「これは○○県のお酒で、こういう製法で作られているから、こういう味わいになる」

「○○県の風土はこういう特徴があるから」

たくさんお話を聞かせてもらいながら、気付いたらたくさんの種類の日本酒を飲み比べすることを楽しんでいました。

その日はべろべろになってしまいましたが、本当にたくさんのことを知って、本当に楽しい時間を過ごしたことを覚えています。

帰り道には、「ああ、日本酒ってこんなに美味しくて、楽しいんだ」と心の底から思いました。

その楽しい経験が忘れられなくて、私はまた何度もそのお店に通い、日本酒の魅力にはまっていきました。


背景を知ると楽しめる味がある


自分自身が日本酒にはまったのは、それぞれの日本酒にある「背景」、「ストーリー」の面白さと、それを伝えてくれる店長さんがいたから。

それが無い限り、日本酒なんてラベルが違うだけで、どれも似たようなお酒に見えていただろうし、きっと本当の美味しさに気付かないままだったんじゃないかなと思います。

たくさんの日本酒がある中で、その背景を知れたからこそ、本来の美味しさを味わうことができる。

そして、優しい店長さんに色んなお話を教えてもらいながら、お酒を飲んで、コミュニケーションをして、私の中に、「日本酒を楽しんだ」という、新たなストーリーが生まれる。

だからこそ、またその経験をしたいと思って日本酒を飲みに行くし、その日本酒の楽しさをまた誰かに伝えたくて、こんなnoteを書いている。

日本酒の美味しさが伝わらないのは、こういう楽しみ方を知らない人が多いからなんじゃないか、と思いました。


伝えないと、伝わらない

そして、これは日本酒に限らないと思います。

世の中にはたくさん素敵なものや、人が溢れています。でも、この情報過多の時代。サービスや技術はいくらでも真似できてしまうので、ぱっと見ただけじゃそれぞれの本来の魅力が理解されるのは難しい。

最近よく聞く話ですが、その中で、ストーリーをどう伝えていくか、魅せていくかが重要。

そして、それを知ることで、本来の魅力を知り、それをもってさらに、自分の中に新たな思い出やストーリーが生まれる。

その意味や大切さを、大好きな日本酒を通して、改めて理解したフジオカでした。

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