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【SUPPORT Shurijo プロジェクトとは?】(3回目)首里城周辺エリアの街歩きをより魅力的に。歴史や文化など目にみえないものをAR(拡張現実)でリンクする

SUPPORT Shurijo プロジェクトをより理解いただくため、このプロジェクトを通じて実現していきたいことについて、お伝えしていこうと思います。
【SUPPORT Shurijoプロジェクトをより理解する】
AR(拡張現実)を使って実現したいこと(1回目)
https://note.com/supportshurijo/n/n53212cfd0de9
いつも持ち歩くスマホを利用し、寄付を身近なものに(2回目)
https://note.com/supportshurijo/n/neab82246fd66

首里城周辺エリアの課題と現状

首里城は、沖縄のシンボルであるのと同時に、観光戦略を描く上での重要拠点のひとつです。首里城は、美ら海水族館と並ぶ、人気観光スポットです。

沖縄に息づく独自の文化や歴史を伝えることができ、観光客にとって本来大変魅力的な体験となる反面、独自性が強く、現存しないものも多いため、魅力を伝えきる難しさもあります。首里地域は、首里城の城下町であるため、石畳や琉球の名残で遺跡などが点在する反面、大半は一般的な住宅街となっています。この首里地域を、文化や歴史と結びつけて、どのように魅力的に発信すべきかが課題となっていました。それに加えて、首里城の火災と、コロナ渦は不幸な出来事ではありますが、あらためて首里城周辺の観光について考えてみる転機となったという地元の方の声もお伺いしています。

わたしたちは、首里城跡地も含み周辺エリアの魅力を伝えるための施策について、旅行者の行動パターンを配慮し周遊プランを3パターン設計しています。歴史や文化など、言葉ではわかりにくものは、AR(拡張現実)で演出することで魅力をしっかりと伝えていこうと考えています。


AR(拡張現実)の演出で、文化・歴史・伝説を周遊しながら追体験し、地域の魅力を理解する

【コース1】琉球時代に思いをはせる。GPS機能やAR(拡張現実)機能を利用し、見えないはずの歴史や文化と触れあう体験を​

首里金城町石畳道ー金城大樋川ー首里金城村屋ー玉陵ー金城町の大アカギー首里城ー瑞泉酒造など、首里城周辺にしぼった周遊コースを準備しました。(沖縄には、首里城の他にも多数御城(グスク)が存在しています、このケースが成功した場合、以後エリアを拡大していく予定です)

火災後の首里城など、現在実在していない遺跡や跡地については、復元したデジタルコンテンツや、過去の写真や音源なども交えて、適正タイミングにて、コンテンツを再現します。御開門(うけーじょー)をはじめ、時間や曜日、季節が決まっている魅力的な儀式やイベントが多数ありますが、いつでも再現できるようします。AR(拡張現実)の演出で、地域の魅力を可視化し、観光コンテンツとし提供します。

ガイド花

<エリア内でカメラをかざすと、琉球の時がふっと写り込む>

【コース2】沖縄では数々の伝説や妖怪の存在がいまも語り継がれています。聖地としても知られる首里城周辺エリアで、ちょっと不思議な体験を(パワースポット、伝説、いいつたえ)

首里城は、風水的にも良い土地とされ、地域で聖地として信仰されてきました。伝説や妖怪など不思議な話も多く残っています。魔物マムジンを払うためにおかれた魔除けの数々や、シーサー、キムジナーなど、本来は目に見えないものと遭遇できるようAR(拡張現実)を活用した、ちょっと不思議な体験を準備しています。生き物やイベントに遭遇する程に、理解がふかまり謎を解き明かすようなゲーム要素も加えており、若い世代やお子様でも飽きずにたのしめるように工夫しています。ぜひみなさまでお楽しみにください。​

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<首里城公園を散策していると、不思議な生き物に会えるかも?>

【コース3】地元のひとだから知る沖縄の何気ない日常を体験したい、お店とフォトスポットを巡り

沖縄の魅力は、観光スポットもそうですが、古き良き石畳の道や、趣ある琉球建築、そのままの自然豊かな風景など、沖縄らしい何気ない風景に人気があります。​また、首里周辺には、地元の人たちが経営する沖縄らしい魅力的なお店も多数登場しています。思わず写真におさめたくなるフォトスポットを巡るコースとなります。撮影をサポートするよう、季節や時間帯などもあわせて掲載し同条件に近づけて撮影ができたり、地元の人だからこそおすすめのスポットも風景もぜひ、紹介していきたいと思います。

フォトスポットコースは、写真が好き、かつ、記録を好む日本人の特性を背景に企画をしており、撮影後には、SNSやブログで情報共有することにも期待をしています。

絶景

<夕刻の首里城公園展望台からの眺めは、絶景スポットとなっている、紹介した写真と同じような写真を撮影するためのアドバイスも>

ガイド2

<周遊中にエリア内の店舗案内を表示し、地域と交わる街歩きを目指す>

また、街歩きに共通していえることとして、慣れていない土地では交通手段に悩んたり、立ち寄るポイントも多いため、時間がかかる傾向があります。そのため、コース別にガイダンスが表示された地図を表示する、所要時間によりコースを選択できる、スポットを絞ったコースを選択することができるなど、街歩きをサポートする機能をつけています。周遊中には、近くの店舗などもガイドとあわせて案内するなど、地域と結びついた、無理のない街歩きもサポートしていきます。

非日常を意識し、観光より特別な体験へ。目に見えないものや思いを可視化し、現実の風景とリンクさせることで、沖縄の特徴や魅力を視覚的にわかりやすく伝えていく


ここ数年の旅行のトレンドとして、観光よりも体験と言われています。観光スポットは、ここ10年の間に、ネット上でいつでもどこでも簡単に見られるようになりました。そのため、旅行代理店は、アクティビティプランを準備し、「TABICA」「ベルトラ」のように、現地での体験から選択する旅行WEBサービスも大変人気です。旅の目的のアンケートによると、日常を離れた気分転換が常に第1位となっており、旅を通じて、いかに非日常の体験を現地で楽しめるのかが最大のポイントとなっています。

歴史・文化・伝説や、失われたはずの首里城など、本来は実在しない風景や、意図しないと伝わらない何気ない風景や人の営みなど、AR(拡張現実)は、目にみえない、伝わりにくいものを、現実とリンクさせ、可視化することを得意としています。

これらは通常見ることがない風景であるため、誰にとっても大変貴重な体験につながります。現地のひとの視点で街を歩く行為も、日常生活にはない、他人の生活を垣間見るような新鮮な体験に繋がるはずです。

わたしたちは、このアプリを通じて、歴史や伝説に触れるなど非日常的な特別な体験をAR(拡張現実)を通じて実現させることを目指しています。本来目にみえなかったり、わかりにくかった街の背景もあわせて可視化し、現実とリンクさせることを通じて、首里城周辺エリアの特徴や魅力を、視覚的によりわかりやすく伝えることを実現させます、また、そのPR効果は復興支援にむけて大変重要だと考えています。

文章:松山幸世

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