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塔本シスコ展「シスコパラダイス」@世田谷美術館

記事:ユミコ
砧公園に隣接する世田谷美術館。そこで現在開催されている塔本シスコ展。
私はこれまで彼女のことを知らなかったのですが、溢れんばかりの鮮やかな色彩の絵に吸い込まれるように美術館へ入っていきました。
塔本シスコは熊本県生まれ。「シスコ」という名は養父がサンフランシスコ行きの夢を託しました。実家の家業が傾き、小学校4年で退学、奉公に出されるなどし、美術教育は受けていません。20歳で結婚し、一男一女に恵まれますが、46歳で夫が事故死。53歳から独学で油絵を始め、自宅の四畳半をアトリエに、91歳で亡くなる直前まで絵筆を握り続けた、という人です。
何者にも囚われず、自由でのびのびと書かれた絵を見ると、こちらまで心がわくわくしてきます。シスコは絵を描くことが生きる喜びとなっていたのでしょう。「表現せずにはおれなかった」人の人生を知ると、それがどれだけ人生に彩りを与えたか、心の支えになったかと想像してしまいます。
自分のために描いていたものが、人の心を打ち、共感を呼ぶ。
いつからだって始めるのに遅いなんてことはないし、それが自分を幸せにするものならばなんだってやってみればいいんだなと感じました。


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