【小説】先生と宿題を巡って殺し合い(1310文字)
学校で大量に宿題が出されたのだが、全てが分からないので無視して白紙で提出することにした。
すると先生がブチギレ始めるのであった。
「お前なめてんのかいい加減にしろ! 何でお前は宿題をやってこないんだ。お前先生のこと舐めてんだろ?」
「いやそんなことないです。宿題をやりたくないだけです。何か理由が必要ですか?」
「あぁあ? もういっぺん言ってみぃ! 宿題は学生としての義務なんだよ」
こうしてどんどんヒートアップしていった。そして先生とバトルが始まる。
「おい、たかが先公のくせに調子こいてんじゃねえぞ!」
「な、なんだとぉ!!! もう絶対に許さないからな。今日からお前は背後に注意をして生活するんだなぁ!」
「キモッ! 宿題なんて絶対にやらないからな」
こうして自分は下校することにした。
「そういえば、あの先公はさっき背後には注意をしろって言ったけどどういう意味だぁ?」
「ワンワン!」
「うん、なんだ?」
自分の元へと筋骨隆々の犬が走ってくる。しかも闘犬の部類だ。
「おいおいまじかよ…。あいつそこまですんのかよぉ! ふざけんなよぉ!」
「ガルルルルル!」
先生が刺客として凶暴な犬を放ってきた。学校の窓から外を眺めてにやついていた。
「あの野郎…。もう絶対に許さないぞ」
「ガルルルルル! ワッ!」
犬が襲いかかってきた。
ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ
「うりゃゃゃ!!!!!」
「ワッ!ワッ! くーん…」
先生の犬をさっそく八つ裂きにした。
「こうなったらもうタイマンだ。俺は絶対に宿題なんてやらねーぜ!」
そしてその夜、自分の部屋に先生が直接乗り込んできた。
「宿題をやらねぇやつはぶっ殺してやる! 生きる価値無し!」
「お前が生きる価値とか決めてんじゃねぇ! 先公ごときが神にでもなったつもりか?」
「お前みたいなクソガキは絶対に消えなくちゃいけないんだ! 宿題をやらねぇやつはこの社会に要らんのだぁ!」
「いいぜ、やってやるよ! ただしやるのはタイマンだ! かかってこい!」
すると先生がナイフを取り出した。本気で殺しにかかってくるつもりらしい。
「てめぇー、武器なんて持ちやがって卑怯だぞ!」
「殺しあいに卑怯もクソもないぞクソガキがぁ!」
「うりゃゃゃ!!!!!」
「だらぁぁぁ!!!!!」
1週間に渡る激しい死闘を繰り広げた。忘れてはならないが、これは宿題を巡った死闘である。
「うぉ…」
「ぐふっ…」
自分も先生も身体は互いに血だらけになっていた。もう身体の感覚もない。でも宿題はやりたくないので負けられなかった。最後の力を振り絞る。
「オラオラオラー! 宿題をやるぐらいなら先公のテメェーを殺ってやるよ!」
「なんだとぉ! お前こそ宿題をやらないなら死ぬしかないんだよ! ぐふっ…。まずい!」
先生の隙を見逃さず、ひたすらにパンチの連打を浴びせた。
「野郎! 食らえ! 積年の恨み連続パンチだぜ!」
「ぐはっ…! や、やるじゃないか…。宿題免除だ…」
この言葉を最後に先生はくたばった。そして自分は少年院に入れられることになった。今になって思えば宿題をやらないためにここまでやる必要はあったのだろうか?
おかげで自分は宿題をサボるどころか前科者だ。
~おわり~
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