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脳の配線と才能の偏り(多様性を考えるならこの本)

脳の配線と才能の偏り ──個人の潜在能力を掘り起こす

ADD、不安症、憂鬱、双極性障害、拡散的思考、
自閉症スペクトラム障害、などと言われる方の
才能の偏りについて書かれた本です。

○○障害と言われるものも多いので
日常生活において
そうでない人の中に入ると
何かと不便なこともあるようですね。

実はこの本、
そういう方々の特殊な能力について
かなり書かれています。

それが「才能の偏り」です。

ある障害等をお持ちの方には
特徴的な得意な(特異な)
能力を持つ傾向もあるようです。

そういう方は
その能力を発揮して、伸ばすことで
社会的にも非常に貢献したり
活躍したりすることができそうですよ。

通常、そういう方々へは
社会不適応状態について
どのようにフォローすればよいのか
という視点で語られがちです。

いわば守るとか
受動的になるとか
支援をする
という発想になりがちです。

〇〇障害だから仕方ないよね
こっちが我慢しようとか
苦手な仕事をさせないように配慮しよう
みたいに・・・
(これがいけないのではありませんよ)


でも、そういう方々には
特異な能力があることも多い
ということを知り、
探り、発掘して伸ばすことで

守られる、保護される人生だけではなく
攻めの人生を送ることが
できるようになるかもしれません。

本書にはそんな例も満載です。

そういう方々に対して
もっと可能性を感じられる本でもあると感じました。

詳細はこの本を読んでいただきたいのですが
○○障害、〇〇症とレッテルを貼られたことで
不適応部分だけにフォーカスするのではなく
特異な能力を見出すことにもフォーカスすることが
大切なのだと思います。

できないこと(不適応)だけではなく
できること(特異な才能)にもフォーカスする


その点が、
目からウロコ
でした。

スパジの中に
そういう視点はなかったのです。

私の身近に
そのような方々が
いないので
体験的には言えませんが

もし身近にそういう方がいらっしゃるのであれば
周囲の人も、本人も
ぜひ、この本を読んでみていただきたいな
と思うのです。

なにかの可能性や光を見いだせるかも知れません。

多様性・ダイバーシティを推進する人にもオススメ

人には誰にも「才能の偏り」がある。
その偏り方が人によって違うだけである。

偏り方が顕著な人は
○○障害、〇〇病と分類されがちであるだけ。
(これ、極論です)

こんな視点を持ち、
それに柔軟に対応でき
その特殊な才能をも発揮できる社会が
真の多様性を認める社会
と言えるのではないでしょうか。

障害なんて、ない
才能の偏りがあるだけだ
(本書にはこんなこと書いてありません。
 スパジの勝手解釈の極論です)

そんな
守りから攻めへの視点を与えてくれる本書を
多様性・ダイバーシティを推進する人にも
ぜひおすすめしたいです。

おまけ

この本
Amazonオーディブル
という朗読型読書で読みました(聞きました)

読み放題対象なので
読んでみたのですが
そうでなければ読まなかったと思います。

その意味において
多様な本にアクセスさせてくれる
Amazonオーディブル
ありがたいです☆



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