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#ウクライナ戦争の嘘 #佐藤優 #手嶋龍一

#ウクライナ戦争の嘘 #佐藤優 #手嶋龍一
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タイトルに込められたインテリジェンスの重み。
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2023年6月11日、 産経新聞 佐藤優の世界裏舞台 で触れられていたので書店で購入して4時間ほどで読み終えた。
細かい部分はしおりも挟んであるが、米露の代理戦争ともいえるこの戦争は2014年のクリミア併合より前からくすぶっていたことが良くわかる。
それは、もっと前の著作からも書かれていたが、手嶋龍一さんと共に、これまでの本では見かけてなかった文言が挟まれている。

そして、その日の産経新聞には、イランの石油制裁解除やイランのロシアへのドローン輸出のくだりがあった。
石油や核開発も含めて複雑に絡み合うジグソーパズル。
直接関与している国以外も、ウクライナの次の戦場で負けないため、勝つために、国力と軍事力を高め合っている。
正義ではなく生存のための政治。

分析官の養成が大事だと新聞でも本書でも書いてあった。
理由はプロパガンダまがいで正義に酔っている人間や著作が多すぎるからだそうだ。
確かに、上や隣の顔色を窺っている方が出世もするし金にもなる社会だからしょうがない。
それは、ディオバン事件の捏造論文と過失致死の大学病院で濡れ衣を着せられて最短で医者人生が詰んだ僕にはよくわかる。

世のため人の為とは耳障りをよくするために吹聴するモノであって、実際にはそのようなことをすればかえってエゴだらけの社会と齟齬を起こす。
ある面で、佐藤優も、外務省を出たことで生き方がキレイになったのかもしれない。

一方で、キレイごとと言うか、冷静な分析がないただの直感頼みの政治になれば、日本は再度の敗戦、経済敗戦に転がり落ちていくのは必定。
それは、手嶋龍一、佐藤優とインテリジェンスに程々白く従事した人間としては耐え難いことなのだろう。
北方領土、その他の問題は大事だが枝葉。
国家そのものが道を誤れば、おびただしい国民と国土が失われ、壊れる。

ヒュミントと違い、オシントを中心にすれば、専門家はそれなりに育てられると思う。
一方で、真実は政治とエゴに脅かされるので、そういうものを守る仕組みとコスト構造は大事なのではないかと思う。
一応、新型コロナとコロナワクチンの科学と政治は某新聞に投稿したが、世の中はある意味でその通りに動いた。
広告費をかけたものがマジョリティ。
真実に、様々なものがデコレーションされて、世の中は動く。
日本の国土と人民がどうなるか、それは、政治家と国民のコアのインテリジェンスによるだろう。

お金は大事だが、お金はサービスでも衣食住でも命でも健康でもない。
そんな当たり前のこと、そして、ついていい嘘とそうでない嘘の区別の教育は大事だと思う。

ふと、銀河英雄伝説の査問会の話を思い出した。
ヤンは民主主義を愛しながら、腐敗しきった民主主義国家を憎んでいたのではないだろうかと。
ちょっといびつな事故で父親が急死。
天涯孤独になって、財産をかっぱがれ、経済徴兵制で軍隊に。
偶然の連続で、戦史研究家に配属され、帝国のラインハルトの活躍に呼応して自由惑星同盟の最前線に引きずり出された。
そして、奇跡を起こせば、さらなる戦乱に国民を引きずり込む政治家。
前線の足を引っ張る人事。
そんな政治家を指示する国民。
ラインハルトを殺しても、いずれテロで殺されるわが身なら、いっそ、ラインハルトに同盟を占領してもらう方が良い。

さて、この本では、少しだけ陰謀論と言う言葉が出てくるが、人間世界の軍産複合体のコントロールはほぼ神の領域なのかもしれない。
その火を消すと自国の優位が失われる時にその判断はできない。
タイトルの嘘とはその裏にある真実を示している。
2023年6月12日。 15時22分。

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