生きてるだけで、まるもうけ。と誰かが言っていた
生きているだけで、まるもうけ。
誰の迷言だったろう。私は、この迷言を時々使う。
私の父は、酒好きで、働かず、酒を買いに行く途中で倒れて一週間後に亡くなった。多臓器不全で61歳だった。
その頃、60歳から年金を貰える時代だったが『俺は、沢山もらいたいから、65歳に申請するんだ』と言っていたが、一円も貰わず、亡くなった。
生きていれば、まるもうけだったのに。
母は、そんな父の分も沢山働き、朝早くから夜遅くまで、なんでこの家に嫁に来たんだろう、といつも思っていた。
そんな母は