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北海道 鉄道残照~失われた鉄道の遺産あれこれ

その25 小松原一高「北の行路」本日発売!


1.ごあいさつ

ご訪問ありがとうございます。

ことしからnoteをはじめ、「北海道の廃線跡探訪」なる、国鉄地方交通線廃線跡を主にした記事を投稿しています。

ここでは車輌や遺構のことなど、つれづれなるまま、書いていこうと思います。個人的主観で、なるべく有名でなさそうなものを・・・

今回は番外篇です。

長い間のおつきあいの小松原一高さんが、写真集を出版されたので、その紹介です。本日発売です!
もちろん、以下の内容(引用写真と文章)を見ていただいて、お許しを得ています。

2.小松原さんのご紹介

小松原さんは小樽生まれの小樽育ち
高校生のころから地元手宮を手はじめに、蒸気機関車の撮影をはじめています。

手宮線手宮 1972年1月7日

社会人になってからは、つとめのあいまをぬって、北海道内各地へ撮影にでかけています

模型も16番(1/80)を主に、金属(真鍮)工作も確かなうでまえです

国鉄制式蒸機はもちろん、ガチガチのスケールモデルではなく、昔よくあった自由型に通ずるような、遊び心のあふれた模型も制作されています。

3.内容紹介

写真集「北の行路」は、雪景色のなかの北海道の蒸気機関車を中心とした写真集です。

留萠本線峠下 単6722レ 1971年12月30日

北は宗谷本線、南は函館本線大沼あたりまで、生活感を感じられるものが多い

深名線9990レスハニ62 25車内 1974年3月10日

末期の北海道の国鉄蒸機といえば、苛酷な気候もあり、おせじにもきれいだったとはいえませんが、この本には、地味ながらも本来の活躍をしている姿があります

いわずとしれたC62 2+C62 16牽引の104レ急行ニセコ1号 函館本線小樽~塩谷 1971年3月16日

一部には、機関車を「客寄せ」としか考えない、およそ場ちがいな装飾(といえるのか?)をほどこされ、情けない姿に落ちぶれた「SL」もありました。

現代の磨きあげられた動態保存機も悪くありませんが、蒸気機関車が乗務員といったいになり、雪と格闘する光景はもうみられません

三菱大夕張鉄道大夕張炭山 1973年3月7日

ご本人も、こういう情景を模型にしてみたい、イメージをかきたてるような写真を選んだと話されています

名寄本線上興部 1971年12月27日

4.収録線区と形式

国鉄は、宗谷本線(C55・D51・9600=旭川機関区)・名寄本線(9600)・湧網線(9600)・深名線(9600)・石北本線(C58)・留萠本線(D51・D61)・室蘭本線(C57・D51)・夕張線(D51)・幌内線(D51・9600)・函館本線(C62・D51・D52・9600)・岩内線(9600)・手宮線手宮(C12・D51)

石北本線網走 1975年1月31日

私鉄・専用鉄道は、三菱美唄鉄道(4110・9600)・三菱大夕張鉄道(9600)・北炭真谷地専用鉄道(9600)

※太字は現在失われた路線(留萌本線残存区間深川~石狩沼田間も来年廃止)。

美唄鉄道美唄機関区 1971年12月12日
北炭真谷地専用鉄道真谷地 1974年2月11日

いまでは毎年のように、廃止路線や廃駅がある北海道の鉄道ですが、この本をひらくと、まだまだ元気だった、半世紀前の情景を懐かしく想い出します。

ご購入は下記へどうぞ。小松原さんのサイトでは特典あり!

実店舗では、東京の書泉グランデにあります。

模型店では、これまた東京のモデルズイモン・エコーモデルにあります。

北海道内では、紀伊國屋書店など、主要書店で販売予定(中西出版扱い)です。


今回はこのへんで。

おしまいまで読んでくださり、ありがとうございました。

ご意見・ご感想、そしてご要望など、どうぞお寄せください。

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