![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/58377661/rectangle_large_type_2_12acc4b55cef6f62c495c72c08cbe218.png?width=800)
君の残像に恋をした
どうしようもなく泥臭く、
それでいてお洒落に決める君のその信条は、
一体どこからやってきたというのだろうか。
噎せ返るほどのブルーライト。抜け落ちた体毛。
罪の出処と行方。
根拠?そんなもの存在するのだろうか。
根拠の根拠。根拠の根拠の根拠。
コピーアンドペーストの毎日に、
飽き飽きとした君の姿、そして残像は、
月並みだけど世界一綺麗だ。
意味はない。意味はない。意味は、、、
モスキート音の秘密に気づいた時のような。あの時の衝動なんてものは最初から存在しない。浮かんでは消え、浮かんでは消え、、、、もはや浮かんですらなかったことにされた彼らに、救いなんてない。
通り雨で濡れた服は、僕の体力をじわじわと奪い、とうとう視線を上げることも出来なくなった。
昆虫の体表のように黒光りするアスファルトが、
なんだか希望とかいうヤツのように思えて、
せっかく忘れた憂鬱をぶり返す。
雨がやんだとしても、
全てが終わったとしても、
結局何も終わらないのかもしれない。
僕はそんな恐怖から、
いかに目を背けれるかを常に考えてしまう。
気がつくと視線をあげ、
君の後ろ姿を無意識に目線で追っていた。
駅のホーム。16時半。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?