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[不登校]現代社会の学校という「あたりまえ」を疑え

こちらでアウトプットしているおかげか、体調の回復の兆しか、段々と本も読める状態になってきました。情報のインプットが私の生きる活力(笑)

基本的に今までは、ビジネス学(コンサル・リーダー論・コーチング)・医学・統計学・子育て(今は不登校・発達・HSC・ギフテッド)
アマゾンKindleのサブスクで色々読み漁ってます。

そんな中で、今までも興味のある分野が「哲学・心理学」これに惹かれるんですよね〜。まさに今、発達心理学とか興味しんしん。でも頭に入る状態じゃなかった。なので、ようやく図書館で借りて、読み進めています。

これがまた面白い。ときに共感して涙が込みあげてします。まだ途中ですが、今の私に響くところを一部抜粋します。

「あたりまえ」を疑う

・人はみな、与えられた生活世界に馴染んでしまえば、それが「あたりまえ」になります。あたりまえ過ぎて、あたりまえとも気づかないもの。そのきっかけをくれるのが、子どもです。「私とはなにか。子供とはなにか」という究極の問いが、新たな目で見直すきっかけをくれるのです。

学校は何をするところか

・5〜6世代まえの昔から続いてきた学校制度は、すでに子どもにとってごくあたりまえの場になっていると言えます。ところが、その当たり前となっている学校で、問題がたくさん起こっています。不登校・いじめ・学級崩壊。

・これらの問題は、個々の子どもたちの問題ではありません。その背後に「学校の社会の中で占める位置」そのものが歴史的に変化しているということを知らなければなりません。

・子どもは非常に無力なところからスタートして、色々な力をつけて大人になっていきます。特に社会が高度成長したため、子どもが身に付けなければならない知識や技能が複雑になりました。

・その状況下で、子どもは学校で大人になったときに必要な力(学力)を要求され、その力が付いたかをチェックされ(評価)、振り分けられていきます。

・ここで注意しておくことは、かつてはこの学校活動が子どもの生活の一部に過ぎなかったのが、学歴社会となったことで、これが段々と肥大化していったということです。

・学校活動がまだ子どもたちの生活の中で小さな位置しか持たなかったころ、子どもは家庭や地域で子どもなりの力を使う自分の居場所がありました。ところが子どもたちが力を発揮できる場所が徐々になくなって、失業状況になった昨今、将来のために学校で力を蓄えるのが仕事になってしまっているのです。

学校の生活(不登校)

・最近の不登校児を見ていると、人々の中の学校の意味が変化してきています。ずっと学校教育を受けることは個人の将来への有効な投資でした。親が子どもの教育に熱心なのは、その将来に少しでも良い可能性を待たせてやりたいという気持ちの表れでした。

・しかしだんだんそれも大した説得力を持たなくなってきました。勉強さえすれば自分は幸せになれると信用できなくなってきたのです。

・今の学校教育は昔と大して変わってはいません。古い価値観のシステムのまま今を迎えてしまったのです。小手先の工夫のみで、失敗を繰り返しています。

・これほど多くの不登校問題を、個人の内面の問題だと考えるのは理にかなっていません。ですから、渦中にいるあなたは、ハンデだと思いこまずに、何が正しいのかを実は簡単には誰も答えられないということを、忘れないで居てほしいのです。


不登校を生きることの意味

・私達の社会は、学習は学校でするという前提があり、そこに行かねばならないという縛りがあるのです。そこから離脱するものは、特別視され、異常視される現実があります。

・その子どもの、気質や性格、発達、家庭環境が問題視され、不登校の要因のほとんどが、子ども自身かその両親に求められるのが常です。しかし、実際は、その他に学校・地域・社会にも原因があり、それらが複雑に絡み合って、子どもの大きな不安とともに不登校が始まるのです。

・学校を絶対視する中にあって、多くの子ども達は強い自己規制のもとに努力と忍耐を持って登校を続けています。

・不登校開始期の子どもたちは、精神的に疲れている状態です。ストレス状態に追い込まれ、疲労困憊した子どもが、疲れを取るのに必要なだけの十分な休息を取り、元気が回復すれば多くの場合、子どもは学校に戻ります。「学校に行くのがあたりまえ」の社会だからです。


子どもの可能性

・子どもの主体性が尊重されて、自己を自由に表現することが許されるような環境こそが、子どもの可能性を引き出して子どものもつ幅広い能力を伸ばし、感性や情緒面も含めた健やかな成長、発達を育み、多様な環境、多様な選択肢が保証されるような社会であることが求められています。



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