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shiiimoさんの小説の感想を述べさせてください🌹
仲良くさせてもらっているshiiimoさん。
最近更新が少なめで、忙しくバリバリ生活しているんだろうな、と思いを馳せていたら。
忙しい中でこんな大作をしあげていらっしゃった👏
クチコミ・レビューみたいで緊張してきた(笑)
架空の文章の中には、やはり実体験が混ざっているであろう生きている人の匂いがした。
気持ちがそこに息吹のように乗っかっていて、その思いはいつの間にか、我が身の体験と重なっていく。
苦しい感情。
悲しい感情。
普段行き場のない、人に見せることが叶わない感情が文章の中から自分の中に流れ込んでくる。
小説はときに自分の気が付かなかった感情や思いに気が付かされる場所。
自分が体験したことじゃないのに、そこに自分が居るかのような気持ちになって、涙がつたうこともある。
同じ感情を味わったことがあったな。
その現実の世界では、自分の心の中にとどめて押し込んで、飲み込んで消化できずに怒りや不安になって、ただ残っただけ。
その時の情景の引き出しを、文章の中から見つけ出し、思い出す。
あのとき消化できなかった、その気持ちをもう一度思い出し、時間が経った今というときに俯瞰で見ることができた。
小説のなかの愛ちゃんはいつのまにか自分になっていた。
さっちゃんは幼かった頃の息子の姿になっていた。
人の気配をしっかりと感じられる文章に、本当はパラレルワールドの話であっても、同じ世界に同じ思いで生きている人がいる。
そして、それは自分自身だと気がついて、救われる。
私だけじゃない。
一緒に頑張ろう。
愛ちゃんもさっちゃんもその世界で生きている。
私も子供たちもこの世界で生きている。
誰かに生かされ、勇気をもらい、時に傷ついて。
それでもなんとか生きている。
涙を流すと
心が洗われるから。
素敵な小説を読ませてもらいました。
渾身の一冊。
ありがとうございました。
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