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#5 憧れの場所 🇧🇬ブルガリア バラ祭の頃

バラにまつわる話


私の最も好きな花はバラです。今年も5月に地元のバラ園に行って、
いろんな種類の美しい姿を見てきました。

近所に、バラや花々が美しく咲くお宅があり、私は思わずその
イングリッシュガーデン風のお庭の前で、足を止めてしまいます。
朝、散歩の途中に通りかかると、必ずご夫婦で庭の手入れをなさって
います。
きれいな庭を維持するには、毎日植物の状態をみて、少しずつ手を
入れることが大切なのでしょう。

道行く人も和ませる、美しい花たち。私は何もしていないのに、その
美しさを享受することができます。通りかかるときに、心の中で
「ありがとう。今日も元気をもらいました」といいながら歩いています。

ブルガリアのバラ祭り

ブルガリアはその【薔薇】で有名なところです。6月初めには、バラ祭り
という特別なお祭りがあります。
日本ではあまり知られていませんが、海外からはたくさん観光客が
押し寄せる時期だそうです。私はそのお祭りがあるもっとも華やかな
季節にそこを訪れてみたいです。

ダマスクローズ 
1グラムのローズオイルを取るために約2600本のバラが必要なため
香水などが、高価なのも納得


         それぞれの地域の民族衣装で踊る人たち

ブルガリアは、ヨーロッパの中でもアジア的な要素もある所です。6〜7世紀に中央アジアからやってきたトルコ系のブルガール人とスラブ系民族の融合でブルガリア民族が生まれたと言われています。

せっかく行ったのならば、世界遺産にもなっている『リラの僧院』を訪れてみたいです。歴史は10世紀からと古く、ブルガリア最大であり、著名なブルガリア
正教会の修道院になります。

趣がある リラの僧院

もう一つ、現地で聞きたいのは女性合唱です。ブルガリアン・ヴォイスと
名前がついてるほど独特な発声法。まるで日本民謡のような地声で歌い、
ビブラートはありません。そしてビブラートがない代わりに、こぶしが
ついてます。また不協和音【同時に鳴り響く二つ以上の音が協和,融合しない
和音】が多いため、他にはない響きとなっています。収穫の時など、村の女性
が歌っている場合もあります。

          独特な響きのブルガリアン・ボイス

日常でバラを楽しむこと

ブルガリアに行けない間は、家にバラを飾って楽しむことにしました。6月に
誕生日でも記念日でもないのに、バラの花束を買って飾ったところ、
その一週間がとても幸せでした。食卓にも数本飾ったのですが、なぜだか
何でもないおかずが豪華に見えたのが不思議です。これこそバラのマジック
なのでしょう。

ミニローズの可愛らしさ

おかこさんの記事を見つけ、バラのない時期に写真を見て、楽しんでいます。
美しいバラを育てることの大変さも、わかってきました。

さいごに

私は美しく咲いたバラだけを愛でていましたが、大半は花の咲かない
時期です。
他の人の活躍も見えるところだけですが、それに至る努力、愛情など
全てが栄養になっていることでしょう。

バラの花を眺めているうちに、私は、
『何事も目に見えるものだけしか、見ていなかった』
と気付かされました。


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