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本人が決めたこと

1年半ほど前、母が腸閉塞で入院したのです。
本当の原因は正確には分かっていませんが、
おそらく歯がないのに入れ歯を使わない為と思われるのです。
それと、筋力の低下かな。

本人いわく、
歯ぐきで嚙めるから要らない。
入れ歯で食べると美味しくない。

そうかも知れないけどさ。
その結果がこれです。

退院時には、主治医の先生からコンコンと
「入れ歯を使って食べてください」
と言われた時は、
「はい。」
って返事してたから、
自宅に訪問歯科さんに来てもらって、入れ歯を作り直してもらって、
嚙み合わせを何度も調整してもらった。


それでも入れ歯は使わない。。

病院で、あんなに痛くて辛い処置したのに、ちっとも懲りない。
喉元過ぎれば熱さを忘れる。

もう知らん。。

ケアマネさんに、
「同居してるだけで親孝行ですよ。」
と言ってもらえて、グッと楽になりました。

「認知症が始まった親御さんと、
 正面から向き合ってる方は居ないと思って、
 自分がつぶれてしまわないように、楽をしてください。
 私で良ければ、いつでも話を聞きますから。」

泣けました。。

そうだ、私がつぶれてしまったら息子たちに迷惑をかけてしまう。
エネルギーの使い道を変えよう!!

子供の頃、親と一緒に暮らせなかった日々を取り戻そうと、
「親に感謝しなさいね」と言っていたおばあちゃんの言葉を思い出して、
頑張りすぎてしまった。

本人が自分で決めたのだ。
求められているわけでもない、私の自己満足だった。
あの人は、そっとしておいて欲しいのだから。

必要な事はするけれど、もっと淡々と。
明るく元気に淡々と。。

私の仕事は、食事内容を変えて、あとは掃除と洗濯、そして事務処理。
体の事は、主治医さん、訪問看護師さん、理学療法士さんにお任せして、
ここはシェアハウスと思おう。

それで良い。
父を看取ったように、最期まで責任は持つけれど、
私は自分の時間を生きよう。
noteに助けてもらおう。







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