私のいちばん長かった恋愛①
相談所に入会する前に、もう1人、私の人生に大きく関わった男性がいます。
私が一番長く恋愛をしていた相手です。
この人がいなければ、今の私はないし、
夫に「ぽんちゃんの◯◯が好き!」と言って貰えるところも、
この元カレとの出逢いがあったからなのです。
彼との出会い
元々、同じダンススクールに通っていた彼。
話すことはなかったけれど、存在は知っていました。
当時、某ミュージカルでメインの役を貰い、ミュージカル俳優としてデビューしていた彼。
そのミュージカルが千秋楽を迎え、新たにテーマパークでのミュージカル出演が決まり、主役として活躍していました。
プロとして活躍していて、凄いなぁ…
私はまだプロとして活動できておらず、
アルバイトでレッスン費を稼ぎながら、レッスンとオーディションを受ける生活を送っていました。
だから、彼のことは眩しく見えたし、自分よりも上のステージにいる人という感じでした。
ある時、私がとある商業施設のダンスイベントに出演していた時、
たまたま演者仲間とそのイベントを彼が観に来ていました。
あれ…?あの人、見たことある…
ステージから彼が見えて、驚いたのを覚えています。
終演後、彼と話すこともなく、その日は帰宅しました。
数日後、Facebookに彼から申請がきて、そこから連絡先を交換します。
これが彼との出逢いでした。
夢を追いかけたい私
私には幼い頃から夢がありました。
たくさんの人を笑顔にしたい…!!!
フワフワとした夢だったけれど、非現実的な世界が大好きで…
いつかはテーマパークや舞台などを通して、たくさんのお客さんに笑顔と感動を届けたい…!
だから、恋愛なんて邪魔だったし、そんなことする時間なんて私にはなかったのです。
恋愛は悪だ!
当時オーディションで結果を出せてない中、恋愛をすることが悪いことだと思い込んでいました。
小さな舞台から大手テーマパーク、プロ野球のチア、色々なオーディションを受ていました。
ある時、大阪のテーマパークのオーディションを受けるのですが
ダンサー、アクトレス共に最終選考までに残るも不合格通知が来て、エンタメ業界の厳しさを痛感し
落ち込み、どん底に落ちるのでした。
彼との交際が始まる
私は、恋愛よりもダンスレッスンを優先していました。
彼からのアプローチもほぼ無視で、
「レッスンがあるから会えない」
と、誘いを断っていました。
私の何がそんなに良かったのか分からないですが、彼は貴重な休演日を使って
ダンススタジオまで来て私の送り迎えをするようになりました。(頼んでもないのに)
そんなことを繰り返しているうちに、自然とお付き合いがスタートしました。
どういうキッカケだったのか、
そんなことも覚えていないくらい自然に始まったのです。
厳しさに愛を感じた
彼はプライベートでは、私を「可愛い可愛い」言ってくれて、明るくて優しかったです。
でも、仕事のことになると私にとても厳しかったです。
彼「そんなにオーディションが辛いなら、辞めろ。この世界はそんなに甘くない。」
オーディションの合否で一喜一憂するくらいのメンタルでは、プロにはなれない。
彼に言われて気付きました。
彼「練習ばかりでなく、プロのパフォーマンスを観ろ!踊る時はオーケストラをよく聴け!曲をちゃんと聴けて踊れる人を審査員は欲しいと思う。自信を持て!」
キツいことも褒め言葉も、色んな言葉をかけてくれて、その言葉で少しずつ私も変わっていきました。
厳しい彼でしたが、関東のテーマパークのオーディションに書類選考を通過しただけで、
自分の家族に報告し、喜んでくれて、、、
愛を初めて感じたのは、この時だったかもしれません。
彼の家族もすごく喜んでくれて(書類通過しただけなのにw)、
夕飯を一緒に食べて楽しい時間を過ごしたり…
あの時は本当に幸せでした!
(思い出しながら書いていて、今、とてもエモい……)
書類通過後、0.5次審査と1次審査を通過し、2次審査にも進み、そして最終審査まで残りました。
数千人もいた受験者も、最終まで来ると200人弱まで絞られ、最後に選ばれるのは数十人と伝えられていました。
合格通知が来るまではソワソワしていて、フワフワしていて、1日1日が長く感じました。
合格通知が届き、彼はすごく喜んでくれました。
彼は、私の努力の賜物だよと言ってくれたけど、
彼のサポートがなければ私はここまで頑張れなかった…!
これで私も安定したし、彼との関係も将来に向けてもっと深めていこう!!!
元々、「結婚したい」と彼に言われていたので、
これでようやく落ち着けると私は思っていました。
でも、これから、
思ってもいないような出来事がどんどん続くのでした。
こんなに真面目に生きてるのに、神様っていないじゃん!!!(メンヘラ)