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切ない歌が聴きたくなる時

疲れている時、嫌なことがあった時、辛い日々が続く時、、、誰にでもあると思います。

そんな時に皆さんはどのような歌を聴きたくなりますか?

私は切ない歌を聴きたくなります。

そういう歌は星の数ほどあるけれど、、、
聴いていると冷たくて乾燥していた心がじんわりと暖められて潤っていく、ハーブティーのような。

私には中森明菜の歌がそういう存在なんです。

彼女のデビューは「スローモーション」
曲調、歌詞ともにセンチメンタルで歳を重ねて聴くごとに私の中で異なる心象風景が描かれていきます。


リリースされた時、赤いほっぺたして鼻垂らしの小僧は歌そのものより、なんて美人なお姉さんなんだろうと、、、
真剣な眼差しで歌番組を見ていたくせに😅

コロナ禍に単身赴任していて移動することが許されなくて寂しさや不安でいっぱいだった時、中森明菜は部屋で一番聴いていた。

コロナが明けても、なんかパッとしないんだけどね。
好きだったものを変わらず好きでいられるのは、そのせいかもしれない。

悪くないと思うよ。


昨年末にミッツマングローブのラジオ番組に録音ではあるけれど出演されて、馴染みのあるお茶目で優しい声を我々リスナーに届けてくれた。

普段遠ざかってる人の声を聞くと、誰でもやっぱり安心しますよね☺️

時を同じくして「北ウィング」を新たなアレンジで再演したMVもアップしてくれた。

映像で時折り見せるチャーミングな表情はまったく変わらない😊
鼻タレ小僧が憧れていたあの頃のお姉さんのまんま。

再解釈されたアレンジはクラシカルでより一層大人な曲に仕上がっています。

言葉を丁寧に一つ一つなぞるように
そっと囁くように
そして芯のある歌声で、、、

ピアノが寄り添うように呼応する。
モノトーンの映像にバイオリンとチェロの調べが彩りを添えている。

生まれ変わった北ウィングのクライマックスは最後にやってきます。

それは別れた相手の面影を追い求め海外の小さな街角で一途に探す心境を表していたのかもしれません。

バイオリンのハイポジションから奏でる一音
ロングトーンでとても切なく痛々しいくらいに響きわたり物語は終わりを迎えます。


想像に尽くし難い相当な辛い思いを受けてしまったのかもしれません、、、
表舞台からは長らくご無沙汰しています。

私も色々ありましたので、中森明菜さんのお気持ちがほんのちょっぴりだけわかる気がするんです。

いくつもの切ない歌の数々を聴いていると、自分の生き方と重ね合わせてしまう。
自らに共感するというか、、、

中森明菜の個性も相まって、歌にはそんな不思議な力がいっぱい詰まっていますね。

僕は辛くなったら、あなたの歌声を聴いて何度も何回も元気を取り戻すことができました。

ゆっくりゆっくり戻ってきてくださればと願っています。



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