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伝統工芸品の価値を身体で感じる。

休職中は規則正しい生活を心がけてました。

その甲斐あってか復職しても早起きしての出勤はさほど苦にならない。

それにはあるモノが一役買っているかも。

それは、職人展で出会った南部鉄瓶。

休職する以前から気になってたことがあって。
それは寝る時の足のムズムズ感。。。

これを感じだすと眠れなくなって寝不足になってしまう。

そうなるとマッサージをしたりストレッチしたりしてなんとか寝つこうとするんだけど、これが続くと結構しんどくて。

せっかく職場復帰しても寝不足で業務に影響でちゃうと「あーやっぱりねー」とか思われるのは嫌だし。
(おそらく周りの視線も多少は注がれてるだろうしなぁ)

それに見られたくない時(この場合は睡魔と戦ってるとき)に限って周りは見てたりするし。

休職中のある日、この症状の改善には鉄分を補うとよい。とテレビで見た。
さらに、それには鉄瓶で沸かしたお白湯を飲むのが手っ取り早いって。

これを見て、ある話を思い出し、そしてつながった。

以前に俳優とかモデルがお白湯をマイボトルに入れて持ち歩いてるっていうお話を。

話の前後をちゃんと聞いてなかったから「なぜ、お白湯?」と疑問に思っていたままだった。
温かいから胃腸に優しいとか、そんなことかなぁーと想像してた。

そっか。
これは鉄瓶のお湯をマイボトルに入れて日常から鉄分を補っているのだと。
当然、胃腸にもやさしい。
(たぶん、きっとそうよ)

妻も時々同じ症状に悩まされているので、「鉄瓶を買ってウチらも鉄分補給してみようか」となった。

通販やネットで探してみたんだけど、なかなか意中の鉄瓶が見つからず。

値段はピンキリ。
日本製じゃないものもある。

たまたま近所の百貨店に用があり出向いたところ職人展を開催中で岩手県奥州市水沢の南部鉄瓶を発見。

職人展って好きなんです。

鉄瓶の実物が数点並んでる。
大きさ、形状、模様がみんな違ってて。
鉄なんだけどどれも素朴な味わいを見せてくれていて郷愁を誘うものばかり。

職人さんが特長や使い方を詳しく説明してくださり実物を見ながら聞いてると南部鉄瓶の世界観に惹き込まれる。

平安時代後期から1000年も続いてる伝統工芸品だなんて全く知らなかった。

こういうのがイベントの醍醐味。

実物を手に取りながら職人さんから直接話を聞いて知らなかったことを知る。
その土地、文化、風土から生まれた逸品には職人さんが代々受け継いできた歴史と誇りを感じます。

それにちょっとした旅行気分になるのも楽しいものね。

旅行に行ったと思えば安いし。 

そうやって購入した南部鉄瓶です。

使い続けてひと月半。
毎日、南部鉄瓶でお湯を沸かしてお白湯だけでなくコーヒーやお茶を飲んでます。 

そして気づいたら足のムズムズ感がなくなってて寝つきも良くなっているではないか!

寝不足にならず翌朝の目覚めと体調が良いと気分そのものも楽になる。
休職中、南部鉄瓶に出会えたのは運命かもしれない。

もっと早く出会えていたらうつ病にならずに済んだのかな、、、
ただ、こうして出会えたことで歴史深い製品の価値を知り、愛着がよりいっそう深まるというもの。

職人さん、どうもありがとうございます。
伝統あるものは与えてくれる価値が違います。
おかげさまでじんわりと健康を取り戻している実感があります。

あっ。
ただ、マイボトルに入れて持ち歩くのはバッグが重たくなるのでやってません。。。


南部鉄瓶。表情がいい具合に。ただ、背景が、、、


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