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#2 いざ、知能検査【大人の発達障害(ASD)検査れぽ】 

こんばんは。もち大福です。
昨年12月に鬱病を発症したアラサー女です。
発達障害(ASD:自閉症スペクトラム障害)の検査を
したときのお話の続きを書いていこうと思います。

前回はこちら⇩

ガチガチ、緊張

知能検査の当日。私はガチガチに緊張していた。
前回書いた通り、ASDであるという結論を求めているのもそうだが、
平均より低いIQが出てしまうんじゃないか…ということも不安だった。

自分が平均よりアホだという現実を直視したくない…どうにか全力を出し切り、平均以上の結果を勝ち取らなければ…
そう思うほど、体は固くなる。精神科に向かう足取りは重かった。

精神科につくと、いつもの診察室とは別の部屋に通された。
そこには優しそうな心理士さんが座っていた。
緊張が頂点に達していた私は、満足に挨拶も出来ず、席に着いた。

心理士さんはまず、私の気分や体調を尋ねた。
「緊張していて…気分も落ち込み気味かもしれません」
素直にそう伝えると、彼女は苦笑いしていた。
「検査中に気分が悪くなったら、いつでも言ってくださいね。」

その気遣いに、なぜか余計に焦ってしまう。
なんとかスムーズに検査を終わらせなければ。

解けなさすぎて、パニック

いよいよ、知能検査(WAIS-Ⅳ)が始まった。
彼女は、淡々と検査の進め方を説明してくれた。
検査はいくつも種類があり、その都度やり方を説明され、
取り組むという流れだった。

内容はパズルゲームのようなものや、算数など、
客観的に言って難しいものではない。

 ❕ 知能検査の内容について詳しく説明するのは、検査の性質上よろしくないとどこかで聞いたので、割愛します

しかし、私は口頭で指示されるのが苦手な上、緊張はMAX。
鬱病からくる集中力の低下もあって、全然、解けないのだ。
目の前の、ちっとも解けないこのテストが、怖い…
頭の中に真っ黒な渦が出来上がった。

みかねた心理士さんは、途中で休憩を勧めてくれた。
「だいぶ緊張されているみたいですね。すこし休憩されますか?
水分を摂っていただいても大丈夫ですよ。」
「アッアッ…ありがとうございます。水を持ってきているので飲みます…」
そう返事してから気づいた。

「アッ…あの、やっぱり、水を持ってきていませんでした
「…え!?……あの、買ってきていただいても構いませんよ…?」
恥ずかしい。恥ずかしい。どんな勘違いだよ。
私は精神科の下の階にあるコンビニに走った。

その後、席に戻った私は、苦労しつつも、なんとか知能検査を終わらせることができたのだった。


次回、知能検査後のヒアリング編に続きます。
なぜか心理士さんの前で号泣します。


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