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#1 ASDグレーゾーン?な私が検査を受けるまで【大人の発達障害(ASD)検査れぽ】

こんばんは。もち大福です。
昨年12月に鬱病を発症したアラサー女です。
今回は発達障害(ASD:自閉症スペクトラム障害)の検査を
したときのお話をしようと思います。

なぜ受けようと思ったのか

今回なぜASDの検査をすることになったのか。それは主治医(精神科)の先生に、「普段の生活でストレスを感じてしまうのは、ASDがあるからだと思う」と訴えたから。

昔から、自分は皆と違っていた。
感覚過敏。不器用で運動音痴。空気が読めない。集団行動ができない。
雑談が苦手。etc.…
こんな感じなので、仲間外れにされた回数は数えきれない。

実は小学校1年生のとき、発達障害の検査を受けたことがある。
親も私の様子のおかしさに気づいていたのだ。
そのときの診断はグレーゾーン。要するに様子を見ましょう、ということだ。
(女の子は、男の子と同じ症状でもASDの診断をもらいにくいらしい。)
そして、いわば保留状態のまま大人になり、私は鬱病になってしまった。

今までわたしは、他人に合わせ、同じになることが人生だと思い、その努力を重ねてきた。でも、それではガタがきてしまった。このままではダメだ。

ASDがあるのかどうか、白黒ハッキリさせたい。
そして、自分らしい人生を生きていくには、どうすればいいのか知りたい。
私は検査を受けることにした。

出された宿題(SCT:文章完成法テスト)

発達障害の検査は、いくつかの検査やテストを行って複合的に判断される。
主たる検査である知能検査(WAIS-Ⅳ)を受ける前に、主治医からいくつかの「宿題」が出された。

普段の様子についてのチェックリストが2つと、SCTと呼ばれる文章完成法テストだ。
SCTは、短い刺激文(お題)(etc. 私の父は~ 私はよく~)から、自分で自由に記述する。下記のような趣旨があるらしい。

受検者に自由に文章を記述させることで、知能や性格、興味や生活史といった、 パーソナリティの全体的把握を行います。

サクセス・ベル株式会社

SCTの刺激文(お題)は60個あり、この記入が…もうそれはそれは大変で…
端的に文章をまとめるのが下手な人間には、かなりキツイ課題だった。
60分から90分が目安のところ、3時間半もかかってしまった。
しかも、家族についての刺激文が多い。家族の話は私にとって地雷だ。
アレコレ思い出しつつ、涙を流しながら、なんとか書き上げた。

他のチェックリスト等の「宿題」も片づけて、いよいよ検査の日が近づいていることを実感した。

検査の前の嵐

検査の日まであと数日。私は急に調子を崩した。
もう消えてしまいたい。生きている意味を感じられない。苦しい。
頓服薬も、効果がなかった。仕事も手につかない。

私は何を恐れているのか、胸に手を当てて考えてみた。
ASDであることが怖いのか。否。
ASDではなかったことがわかるのが怖いのだ。

感覚過敏も、仲間外れも、バイトで使えない奴扱いだったことも、
全部努力不足・我慢不足だということになってしまう。
ASDかもしれないことが、生きる中で、いつの間にか拠り所になっていた。
白黒ハッキリさせるなんて、自分にとっては、アイデンティティを揺るがすとんでもない行為だったのだ。

ASDだったからといって、全て救われるわけではない。
そう頭の中で繰り返したが、頭の中の嵐は収まらない。

頓服薬を上限量まで飲み、知能検査までの数日をなんとかやり過ごすことになってしまった。

次回、知能検査当日のお話です⇩


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