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特別支援教育コーディネーターの役割は、話を聞くことだ

5月も下旬に入り、
1学期も折り返しに
差し掛かったところです。

子供達も新しい仲間や担任の先生、新しい学年に慣れ、
気になる行動が見えるようになってきました😅

通級指導教室担当として
特別支援教育コーディネーターとして
各学級の気になる児童について把握し
必要に応じて支援をすることは役割の一つです。
気がけて担任の先生へ話を聞くようにしています。

今日、4年生の先生と話をする機会がありました。
Aさんは場面緘黙の子で、ほとんどクラスで
友達と話すことができません。

授業中は、教師の全体指導が通らず、
次に何をすべきか分からずに困っていることが多いそうです。
そんな現状があるので、担任の先生は
活動の合間に必ずAさんに声をかけているそうです。

書いたことを発表できずにいると、
近くの友達が
「私が代わりに読んでもいいですか?」
と提案してきたそうで、
快諾したというエピソードを話してくれました。

また、昼休みは教室におらず、
何をしているのか尋ねると、
散歩をしているそうです。

大勢の中でずっと過ごすのはきついようで、
1人で廊下や運動場をふらふらと歩いてきました。

担任の先生が、
「楽しかった?」
と聞くと、返事はできませんでしたが、
笑顔で深くうなずいたそうです🙂‍↕️

本来なら、「知的の特別支援学級が適当だろう」
と前年度から言われていた子です。
昨年度は集団でいるのが難しかった時には
知的の特別支援学級で一時期過ごした
こともありました。

しかし、保護者の合意が得られず、
通常学級で学ばせてほしいという強い要望から、
学びの場の変更はせずに現在まで来ています。

では、コーディネーターは何をすれば良いのでしょうか?

例えば…
・保護者を説得するために、面談の場を設けてもらう?
・医療と連携し、病院へ受診してもらう?
・スクールソーシャルワーカーに依頼して知能検査をお願いする?
・支援員さんにお願いしてなるべく個別に対応してもらう?
・通級指導教室にお試しで取り出す?
・管理職にお願いして取り出し指導をしてもらう?

私の出した結論は…

先生の話を定期的に聞きに行き
個に応じた支援や声かけ、配慮など現状を聞く👂

です。
私がAさんのためにできることはありません。で
きるのは、聞くだけです。

そして、
「何か保護者が困っていて、特別支援へ学びの場の変更をしたいとか、担任の先生がどうしても学びの場の変更をしなければ、子供のためにならないと思った時は、ぜひ教えてくださいね」
と添えるだけです。

まさにインクルーシブ教育。
クラスの中で、特性がありながらも必死に頑張っており、
助けてくれる仲間がいるのなら、私の出る幕はありません。
担任へ最大限の労いをしてお菓子の一つでも持っていくくらいでしょうか。

日々の担任の先生の苦労や奮闘ぶり、
成長して嬉しかった場面、頑張っている場面、叱った場面など、
最前線で頑張っている担任の先生方の話を聞くことこそ、
コーディネーターの最も大切な役割だと今日、改めて痛感しました。

担任をしている先生方、
ぜひコーディネーターを捕まえて普段の悩みや苦労、
子供の成長が見れて嬉しかったことなど、
なんでもいいので話してください。
スッキリして、教室で待っている子供たちの
ためにご指導よろしくお願いします。

何か困ったことがあれば
いつでもコーディネーターが
相談にのりますので、ご安心を😄

今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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