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「楽しい」という感覚よりも不安や重圧が大きいのは、教育の○○だからだ

本日、通級指導教室の入級式を終え、
いよいよ通級指導が本格的に始まりました!

始業式から約1ヶ月間、
逆交流で通級指導に通う
子供たちの実態把握を行ってきました。
各担任の先生と情報交換をしたり、
保護者にアンケートを実施したりして
中心課題を洗い出してきました。
ある程度は把握できたものの、実際に会って話したり
通級教室で指導したりしないと本当の所は理解できないので、
今日からの指導で実態把握と中心課題の精査を行っていきます。

今年度初めての通級指導に、子供たちはドキドキ💦
教室で見せる顔とは違って、
ネコをかぶっている子供もいました。(笑)

また、ビジョントレーニングや体幹トレーニングで
眼球運動の力や視覚認知力を測ったり、
基本的な運動能力や不器用さを確認しました。
普段からスポーツを習っている子は、やはりバランスや
ジャンプ、投げる、捕るなどの基本的運動能力は高いです。
バランスボールや平均台、トランポリン等粗大運動で
大きく子供一人ひとりの実態が浮き彫りになりました。
今後、1人ずつ少し頑張ればできる目標を持たせ、
達成感や成就感を持たせていきます。

自己紹介カードを使った活動では、
実態把握をしようと
様々な質問カードを準備しましたが、
思わぬ話がたくさん聞けました。

・習い事を3つも4つもしている子
・宿題や友人関係で、悩みや不安を抱えている子
・逆に、何も悩みがなくてあっけらかんとしている子

驚いたのが、通級指導教室で一番楽しみなのが料理である子です。
昨年度、たくさん料理の活動をしたのでしょうね。
「今年も料理をつくりたい!」と意気揚々でした。
初めての通級指導担当なので、料理は全くの想定外でした。

学期末に、自立活動の内容と目標と照らし合わせながら、
小集団指導の一環として考えようと思います。

また、自己紹介で話をさせることで、
会話力や発音の仕方(吃音かあるかどうか)についても確認しました。
吃音の疑いがある子も、意外と発音がしっかりしていて、
どちらかと言えば不安や緊張、経験の少なさや自信のなさから
来るコミュニケーション面の課題なのかなと判断しました。

最後に、
45分は長いようで短い!
最後のお楽しみタイムを含めて
時間内に終わらせようと思うならば、
活動の間の動きをスムーズにしたり、
活動の焦点化が必要だと感じました。

明日、明後日の2日間で、
できる限り子供たちを通級指導教室へ呼び、
実態把握と中心課題の抽出に励みます。

初めての通級指導で未熟さは否めませんが、
特別支援学級での自立活動の延長線上だと思うと、
気が楽になってきました。
新たなチャレンジに対して真摯に向き合っていこうと思います。

イチロー選手の言葉に

楽しかったのは(オリックス時代)1軍と2軍を行き来しているところまで

達成感ややりがいは感じられたが、楽しみは感じなかった

イチローの言葉

私も、初任者の頃は、
大変だったけど楽しかった思い出があります。
しかし、現在は楽しいという感覚はなくなってきました。
それよりも不安や重圧が大きいと感じています。
なぜなら、ミドル世代となり、できて当たり前。
一定の成果や周囲への貢献を求められるからです。
日々、見えない重圧の中で戦っている感覚です。

正直、そこまで自分自身を
追い詰めなくてもいいとは思いますが、
教育のプロである教師をしている以上、
そして校内で特別支援教育を牽引する存在である以上、
やらなければなりません。

イチロー選手とは全く規模やスケールは違いますが、
同じプロとして全うしようという
責任感は同じだと認識しています。

そう、
「楽しい」という感覚よりも不安や重圧が大きいのは、
教育のプロだからです。

一瞬、達成感ややりがいは感じられても、
また次の仕事が迫ってきます。
定年退職まで終わりはありません。

サラリーマン教員で終わらず、
プロ教員で終われるように
日々全力を尽くしていきます。

今日の初めての通級指導教室について報告しようと
思って書いていたら、いつの間にか
働き方や人生観について語っていました(笑)
少しでも参考になり、皆さんの活力につながれば幸いです。

今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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