あなたの45分の授業を売るとしたら、何円ですか?
自分の時間の価値を考えることの大切さをボイシーから学びました。
教師であると、毎日の授業が当たり前すぎて、どんなに頑張っても価値づけされることがほとんどありません。自分自身の授業の価値ってどのくらいなのか、意識せずに過ごしている教師がほとんどなのではないでしょうか?
自分自身の授業は、45分でどのくらいの価値を提供できているのか?
もし、フリーの教員になり、自分の授業を売るとしたら、いくらで売れるのでしょうか?1時間1000円であれば、正直バイトをした方が効率的です。準備や労力を考えれば、バイトで稼いだ方がまし!
45分で1万円で売れるのか?
そうすれば、6単位時間で6万円になる。1日4単位時間をやったとして、1週間5日で考えると20万円。4週間で80万円。5週間で100万円になる!自分の授業に、そこまでの価値があるとは到底思えません💦
でも、45分で1万円を取っても良い教員も、決して多くはないがいるはずです。一方で、45分で1000円も取れない教員も、もしかしたらいるかもしれません。
思い返せば、全く教材準備ができず、ノープランで授業を行った時は、はずかしながら1000円取っても安いくらいのチープな授業だったなと思います。自分でも、まとまりがなく、思考の整理がつかない授業になっていて、申し訳ないことをしたと反省しきりの過去は数え切れませんー
特に若手教員時代は、経験が浅かったので、授業準備が非常に大切でありました。だから、ガムシャラに夜遅くなっても教材研究にいそしんでいました。
若気のいたりですが、晩酌しながら、おつまみ食べながら自宅で授業を考えることが多く、当然ブクブク太るわ、寝不足で日中がきついわで大変でしたが、若さで乗り切ったことを覚えています💦
時には十分な準備ができずに、価値の低い授業しか提供できないこともありました。
現在は、ある程度の経験を積み、授業の基本的なフレームワークを理解しているので、それに当てはめることで、ある程度の授業の流れを作ることができます。
しかし、ここで問題が発生します。10年以上経験を積んだ中堅職員は、自分の授業スタイルが確立されています。すると、そのスタイルで行うことが楽なので、そこから離れることができないのです。
「守・破・離」の守ができるようになったが、破・離の段階へ行かずに止まってしまっているということです。
ICTを活用した授業やSTEAM教育、アクティブラーニング、インクルーシブ教育…様々な教育が求められる中で、新しい教育の情報をキャッチし、バージョンアップしていく姿勢が求められます。
古いバージョンや古いOSのままでもパソコンやスマホは動きます。でも、できることが限られるし、動作も遅いです。
教員も同じなのではないでしょうか。常にバージョンアップ、アップデートを繰り返していくことで、新しい時代に合った教育を展開することができます。良い意味で、自分の授業スタイルに加えて、他の教育方法や理論についても学び、良いものを取り入れ、心技を発展させる。そんな姿勢を持ち続けることが学び続ける教師なのではないのでしょうか?
私は、まだまだ45分のバリューが1万円を超えるとは決して言えません。そこまでの自信も、手ごたえもありません。しかし、きっと努力を続けた先には、そこに近い価値があるほどの授業を行うことができると信じて、研鑽を続けていきたいです。
「教師は授業で勝負」とはいいます。授業の質を向上させることは、教師自身の価値を高めることです。それは、これからの予測不可能な時代に突入しても、生き残れる教師としての「生きる力」になると信じています。
今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださりありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?