姿勢の合言葉〜腰ピン!〜
皆さんの目の前にいる子供たちは、
どんな姿勢で学習に取り組んでいますか?
・顔が机に近づいている状態お子
・猫背になっている子
・椅子から滑り落ちるようにして座っている子
・背もたれに寄りかかっている子
・体が傾いている子
様々な姿勢の崩れた状態で
プリントを行っている様子が
教室では見受けられます🧐
保護者であったり教師であったりするなら
「子供をいい姿勢にしなければ!」
と姿勢を正すように声をかけたことは
必ずと言っていいほどするのでは
ないのでしょうか?
でも、なかなか姿勢はよくなりません…
崩れては指導、崩れては指導の繰り返しとなるでしょう。
姿勢の悪さには、諸問題が関連して出現します。
・視力の問題
・呼吸の問題
・筋肉痛や肩こりの問題
・体の歪みの問題
・疲労の問題
・消化の問題
・咀嚼(かむ)や嚥下(のみこむ)の問題
一概に姿勢が悪いだけだと簡単に考えるのは
子供の成長や将来のためによくないことが
お分かりでしょうか。
では、姿勢の悪さの原因は一体何なのでしょうか?
結論から申し上げると、
・身体を支える筋肉
・体が傾かないよう保持する体幹、バランス感覚
この2点です。
これらが十分に発達していないのに、
姿勢だけ正すことはできません。
様々な姿勢を促す遊びを通して、姿勢の保持に
使う筋肉や体幹の発達を促すことが大切です。
詳しい遊びについては今回は触れませんので、
興味のある方はぜひ調べてみてください。
ご要望があれば、姿勢保持を促す遊び例について
記事にまとめたいと思います。
しかし
「筋肉や体幹が発達していないからしょうがない」
とは、やはり言えません。
的確な声掛けで、子供が楽に姿勢を正す言葉かけが
あればいいなと思っています。
そこで、このような声かけをしてみましょう。
「腰ピンだよ!背中ピン!だよ」です。
姿勢の崩れは、多くが仙骨に当たって
お尻が椅子の前にずれて座っていることが
多くあります。
つまり、腰の位置が悪いのです。
腰を意識させる声かけは、
「坐骨に当たるようにして座る」
という意識を向ける意図があります。
皆さんも、やってみると分かると思うのですが
仙骨が当たるように椅子に座ると、腰が落ちます。
お尻が前にずれ、椅子から滑り落ちるような
座り方になるのです。
一方で、坐骨が当たるように椅子に座ると、
背中がピンとのび、背もたれに当たっている
ような座り方になります。それが、
良い姿勢の座り方になります。
だからと言って子供へ
「坐骨が当たるように座りなさい!」
と言ってもわからないでしょうから、
子供にわかりやすい言葉かけが
「腰ピン」なのです。
腰をピンとすると、自然と坐骨で座るようになります。
背中が自然と上がります。そのタイミングで
「背中ピン」と伝えれば、スムーズに背中への姿勢保持に
つながるでしょう。
実は、「腰ピン」は教科書の書写にも載っている言葉です。
ぜひ、良い姿勢を作るための合言葉として
「腰ピン!」
を使ってみてくださいね😁