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日系企業の特徴3選

年功序列や終身雇用など旧来の日系企業の特色を色濃く残す、伝統的日本企業とはどんなものなのか。twitterでJTCと揶揄されるそれら企業は果たして本当に非効率・非生産的なのだろうか。

よく挙げられる日系企業の3大特徴
・年功序列
・長時間残業
・終身雇用

実際に日系企業で働いたことのある人なら分かると思いますが、上記の3つの特徴は複雑に絡み合い、それぞれの原因を作り出しています。実際に日系超大企業で働く私の体験をもとに、それぞれについて記述したいと思います。

┃年功序列

日系企業の特徴として、真っ先に思いあたるものではないでしょうか。勤続年数や年齢が上がるほど給与が上がっていく仕組みを指します。

日系企業の給与体系は、「前年度給与+年次昇給」と言うように社規則で定められていることが多いです。実際にはこれにプラスする形で「能力給」のようなものが存在すると思いますが、こちらは形骸化していると思います。

「若手は頑張って成果を上げても給与は上がらない」という現象を生み出すわけですね。若手のうちは、1~3年先輩くらいの給与に追いつくことはあっても、それ以上追いつけないでしょう。年功序列の下では、年長者のほうが給与が高いという前提が崩れない限り、若手の給与アップは望めません。

すると、「もっと給与が欲しい」と思った若手はどうすればいいのでしょうか。

残業するしかない。

┃長時間残業

「残業は美徳だ」という考え方は未だに根強く残っています。今では、直接的にこのように言う人は少ないと思いますが、残業が評価の一部になっているという事実は否定できません。

これは由々しき事態です。会社経営者から見ると、残業なしで同じアウトプットを出してくれるのが、最も理想です。しかし、社員から見ると、早く仕事を終わらせるメリットは全くありません。8時間で仕事を終わらせるより、10時間で仕事を終わらせることで、残業代は支払われるし、上司からの評価も上がるのですから。

アウトプットの質で社員の仕事を評価できない管理職が多いのだと思われます。これまで自分の仕事の価値を説明してこなかった社員層にも原因があります。考え方として、「自分は1年で○○万円の価値を生み出した」と言えるような働き方が出来れば、残業の少ない会社になるかもしれません。

現状は、ダラダラ長く働いて、価値があるか分からない資料を上司に言われるまま作ることが日系企業で生き残る方法と言えるでしょう。そして、明文化できないスキルばかりが身につく為、別の会社に転職する可能性はドンドン下がっていきます。

安心してください。どんなにスキルが無くても生きていくことが出来ます。

会社が一生守ってくれる。

┃終身雇用

何をそんなに焦っているんですか。会社は私たち労働者を守ってくれます。会社が順調に成長を続ける場合に限りますが。

日系企業はリストラも少なく、降格も少ないため、非常に安定した社会人生活を送ることが出来ます。だからこそ、若手のうちは給料が安いんです。先輩たちは口をそろえて言います、「どんどん給料は上がっていくから」と。

しかし、思い出してください、会社はいつ倒産するか分かりません退職金がなくなることもあります。中堅くらいでこうなった場合、目も当てられません。今まで低賃金で頑張ってきたのに、自分がやっと給与が上がってきたと思ったとたんにリストラ……。

実際、最近では大企業でも45歳以上の希望退職者を募集したりと、事実上の終身雇用制は破綻しつつあります。

┃まとめ

日系企業は終身雇用制度を大前提に、年功序列の賃金制とし、低賃金者(若手)に残業を強いてきました。この大変革の時代の中で、日経企業はどのように生き残っていくのでしょうか。

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