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夢や目標がない人は、ゆる〜く考えよう|気楽にできる人生の目標設定

「大した夢も目標もない…」
「特にやりたいことが見つからない。」

そんな悩みを持ったことはありませんか?

今回の記事では、夢や目標がないことに不安を抱いている人・やりたいことが見つからない人に向けて、ゆる〜くできる人生目標の設定方法について解説します。

明確な夢や目標がないことは悪いことではない

そもそも、明確な夢や目標がないことは、決して悪いことではありません。ここでは、そう言い切れる理由について解説していきます。


目の前の物事をこなすこともキャリアデザインの一つだから
リクルートワークス研究所の所長、大久保幸雄氏は、著書『日本型キャリアデザインの方法』にて、キャリアの送り方をいかだ下りと山登りに例え、このように解説しています。

特に、キャリア初期(20代〜30代前半)は、自身の能力を高めるためにも、ゴールを意識するよりも、流れに身を任せるように目の前のことに打ち込むといいそうです。

もちろん、それぞれのタイプにメリット・デメリットはありますが、「明確な目標を持たずに突き進むこと」が、明確にキャリア論の一つとして提唱されているのです。それが悪いことではない、ということは、まず頭に入れておいてください。


夢や目標は変わることが多いから
夢や目標を明確に立てたところで、途中で変わる可能性も大いにあります。

なぜなら、世の中もあなた自身も常に変化するから。

私自身、住んでいる場所・人間関係・趣味など、歳を重ねるごとにあらゆることが変化しました。

昔はやりたかったことが、今は特に興味ない、なんてことも珍しくないです。

10年・20年と、時間が経っても実現したいと思える夢や目標を考える方が難しいのではないでしょうか。


目の前のことに柔軟に対応できるから
夢・目標を持たないことが、あなたの柔軟性を高めてくれる可能性もあります。

転勤、部署移動、会社の倒産、結婚、出産、介護など、人生何が起こるかわかりません。

「右が行き止まりなら、左に行けばいいや。」とすぐに方向転換できるのは、明確な夢・目標がないことのメリットでもあります。


夢・目標を明確にした方がいい人は?

明確な夢・目標がなくても大丈夫だということについて解説しましたが、もちろん、夢・目標があった方がいいケースもあります。

ここでは、どういった方には、夢・目標設定が必要なのかについて解説します。


今の生活に達成感・満足感を得られていない人
今の生活に達成感・満足感を得られていない人は、夢・目標を設定した方がいいかもしれません。

現状に変化を起こすには、行動を変えなければなりませんが、夢や目標がないまま行動に変化を起こすことは難しいからです。

夢・目標を設定できれば、やるべきことが明確になりますし、日々の生活に活力や満足感が生まれやすいのです。


キャリア中期(30代半ば)にいる人
キャリア中期(30代半ば)は、自分のキャリアを深めていくフェーズなので、夢・目標が必要かもしれません。

若手・新人時代のように、がむしゃらに与えられた課題をこなすのではなく、自分の強み(専門性)・やりたいこと(価値観)に基づいたキャリア戦略を練っていかなければならないのです。

リクルートワークス研究所の所長、大久保幸雄氏は、著書『日本型キャリアデザインの方法』にて、キャリア後半期は、自分が登る山(夢や目標)を決めて目指すと良い、と解説されています。


周りの意見で気持ちがブレてしまう人
「上司や友人、家族の意見によって、自分の方向性を決める。」そんな方は従順性があって、世渡り上手とも言えるかもしれません。

ですが、周りの意見で気持ちがブレることで、自分の本音と向き合えていない・やるべきことに打ち込めていないのであれば、夢・目標を明確にした方が良いでしょう。

明確なゴールを持っておけば、周囲の意見に流されることなく、やるべきことに打ち込めるからです。


気楽にできる人生目標の設定法

夢や目標を設定する、といっても難しく考える必要はありません。むしろ、気楽にした方が上手くいくと私は考えています。

ここでは、その具体的な方法について、解説します。


すぐにできる小さい目標から立ててみる
「将来〇〇になる!」といきなり大きな目標を立てる必要はありません。すぐにできるような小さい目標から立ててみましょう。

オススメは、今年中にやりたい目標を書き出すこと。私の場合、「映画を5本見る」「ゴミ拾いに参加する」「タブレットを買う」といった目標を立てました。

10年後どうなっていたい?などいきなり遠くを見つめることは難しいものです。まずは、すぐにできる小さい目標から立てましょう。


ジャンルを絞らず、広い範囲で考える
「資格を取る」「昇進する」など、目標の範囲が一つのジャンルに絞られていませんか?この例の場合、仕事というジャンルに絞られてしまってますよね。

私のオススメは、仕事・プライベート・お金・健康・恋愛など広い範囲でジャンルごとに目標設定をすることです。

そうすることで、人生全体について考えることができますし、「貯金1000万(お金)」を達成する為に、「年収が上がるような専門スキルを身につける(仕事)」など、それぞれの目標が連動することもあるのです。

ジャンルは、好きに分けていただいて構いません。自分が考えやすい分け方にしましょう。


「また後日見直そう」くらいの気持ちで考える
夢や目標の追加・修正はいつでも可能。目標を立てたからといって、絶対にしなければならない、ということはありません。

後日見直して追加・修正しよう、くらいの気軽な気持ちで考えることが大切です。

深く考えすぎて、何も浮かばないのが一番NGな状態。まずはアイデア出しを優先してください。

お金や時間は忘れて考えてみる
“お金や時間”といった条件をとっぱらって、自分が何をしたいかを考えてみてください。夢や目標が思い浮かばない人は、自分にこう問いかけてみましょう。

「もし、1億円あったら、何をしたい?」
「もし、働かなくて済むなら、何をしたい?」

なぜなら、“今の自分にはできないだろう”という思い込みが、あなたの夢・目標設定を邪魔している可能性があるからです。

できるかどうか考えるのは、後回しにしてください。


しょうもないことこそ、大切にする
「こんなしょうもない目標なんて…」そう思ったののであれば、ちょっと待ってください!

しょうもない願望こそ、とっても大事な目標です。

そもそも夢・目標なんて、あなたがやりたいことなので、立派なものである必要はないんです。私の場合、下記のような感じ。

  • エキストラでTVに映ってみたい

  • ハープを弾いてみたい

  • アニメイベントでコスプレしたい

これを書いたときは、自分でも「しょうもなっ」と笑ってしまいました。ただ、間違いなく自分がやりたいことなのです。

しょうもない夢こそ、大切にしてください。


抽象的に考える
目標だからといって、細かく決める必要は全くありません。

特に、10年後・20年後など、長期目標は抽象的で構わないのです。なぜなら、抽象的な方が柔軟性があり、選択肢も広がるから。

例えば、「自分の好きなことで生活費を稼ぐ」という目標の場合、“好きなこと”という抽象的なワードのおかげで、何を通じて稼ぐかは、これから選ぶことができます。

1年後ならまだしも、数十年後といった長期の未来は予測ができません。あえて抽象的にしておく方が、目標を立てやすいのです。


やりたくないことをヒントにして考える
夢・目標というと、やりたいことを考えがちですが、やりたくないことがヒントになる場合も。

例えば、「あまり働きたくない」のであれば、「収入はそのままで、働く時間や日数を減らしたい」、という目標を設定するといった具合です。

「自分がストレスに感じることが無い状況」って理想だと思いませんか。これも一つの目標設定の手段です。


まとめ 夢や目標がない時にゆる〜く考える方法

今回の記事では、夢や目標がないことに不安を感じている人に向けて、気楽にできる目標設定の方法について解説しました。

まず大前提として「夢や目標がないことは悪いことではない」とお伝えしました。変化に応じて柔軟に対応することも、キャリア戦略の一つだからです。

一方で、夢や目標が必要な方は下記の通り。

  • 今の生活に達成感・満足感を得られていない人

  • キャリア中期(30代半ば)にいる人

  • 周りの意見で気持ちがブレてしまう人

そして、オススメな目標設定の方法としては、下記の通りご紹介しました。

  • すぐにできる小さい目標から立ててみる

  • ジャンルを絞らず、広い範囲で考える

  • 「また後日見直そう」くらいの気持ちで考える

  • お金や時間は忘れて考えてみる

  • しょうもないことこそ、大切にする

  • 抽象的に考える

  • やりたくないことをヒントにして考える

夢や目標を持つこと自体に、プレッシャーやストレスを感じていては、本末転倒です。

まずは自分に夢や目標が必要かどうかを考え、必要に応じて自分のレベル感にあった目標設定をしましょう。ゆる〜く考えることが大事です。

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