勝手にアメリカと日本の市場考察 その1「アスタキサンチン」のラジオ広告
ノートでは全然私が好きな分野のお話をしてこなかったので、これから時間ができた時にはちょっとずつしていこうと思います。
自己紹介
さくっと自己紹介をすると、アメリカ生活14年目になった2児の母です。
東京で出版・マーケ・コンサルの仕事をちょこっとしたあと、ハワイに住みたい夢を諦めれず、好きな仕事と夢を天秤にかけて、結果ハワイで似たような仕事を見つけ就職、渡米したのがきっかけ。
その後アメリカ人男性と結婚、子供を授かった同時に専業主婦になり、アメリカ生活14年目に突入しました。
アメリカでは日本人が多い州から少ない州まで、5つの違った州に住んできました。
ペットは犬が1匹。
いつかニーズがあれば別に自己紹介の記事も作ろうと思います。
どうしてアメリカと日本の市場考察をするのか?
私がアメリカに興味を持ち始めたのは小学高学年の時。
この時はぼんやりでしたが英語で話しかけてきた相手に対し「この人の言っていることがわかりたい」からのスタートでした。
そこからアメリカに興味を持ち、大学では国際異文化と英語を学び(ちなみに英語は大学生まで嫌いでした)、出版で働きマーケティングに興味を持ち、そこからマーケ・コンサルに携わり。
アメリカに移ってから色んな異文化にぶつかり、「なんで??」から色々繋がっているんじゃないかと思います。
働いていた時はひたすら色んな業界の人たちとお仕事をしてきたので、その人たちの背景、意図、目的みたいな話を聞くのが大好きで、専業主婦になってからは、アメリカという場所で日本に関わる全てのものを発見すると、「なぜここにこれがあるのか」「なぜ売れてるのか」みいたいなことを勝手に考えてしまう癖がついているんだと思います。
ここに書くことは、あくまでアメリカに14年住む主婦の戯言だと思ってお楽しみください。
この白人が多いエリアのラジオ広告で「JAPAN」が出てきた時の衝撃
これをどう説明しようか・・・
色々と書かないと多分この衝撃を伝わらないかもしれませんが、書いてみます。
私が今住んでいるのは、日本人が少ないエリア。
ハワイ、ニューヨーク、カリフォルニアみたいに、歩いていれば日本人に遭遇する、なんてところじゃありません。
ここにいる日本人あるあるで言うと、「スーパーにいたら日本語が聞こえてきて思わず声をかけてしまった」そんなレベルです。
「日本語話してる!」みたいな感動というか、「ここに日本人いる!」みたいな衝撃です。
そんなエリアとはいえ、最近の日本漫画・アニメ、日本の食べ物(寿司、ラーメン、ポンデリング似ドーナッツなどなど)、円安により日本への海外旅行増、その人たちがインスタ等で日本のいいところをシェアしてくれる、などなど、背景は色々ありますが、そんなJAPANブームがじわじわというか、なかなかな勢いで起こっているアメリカ。
これ、さっき書いたハワイとか日本人が多い州だと、別に大したことでも何でもないんです。
彼らはもっと先を行っていているんですが、私が言っているのは、日本人がまぁいないエリアのことなのです。
3年前のコロナ真っ只中に引っ越してきたのですが、その時から考えてもここ近年で急激に伸びているのをひしひしと感じているわけです。
そして今日、子供たちも車に乗っていないし、運転しながらいつもとは違うラジを選んだんです。
音楽よりも話すのがメインのようで、ちょうどリスニングもしたかったしナイス、と思って聴いていたんです。
そしたら、「ここからの放送は広告であり、話している内容に医学的根拠はありません。エトセトラ・・・」みたいな前置きが始まり、一瞬違うラジオに変えようかと思ったのですが、こんな広告も久しぶりなので、逆にどんな感じでアプローチしてくるのか聴いてみよう、と思ってなんとなく聴いていたんです。
youtubeとかによくあるような、日常会話とかフレンドリーな口調ではなくて、6、70歳くらいの年配の人たちが見そうなテレビ番組の合間に流れる通販な感じの口調で、いかにもアメリカーな感じ、というか、この感じ久しぶりだなーと思って聴いていました。
それもまぁそのはずで、音楽ないし20−40代が聞くようなラジオ局じゃないので、商品のターゲットもそこらへんなのでしょう。
そしたら、話し始めて2分目くらいで、「Japan」って聞こえたんです。
「・・・え?今、Japanって言わなかった?何かの空耳?」
なぜなら、6、70歳くらいの年配の人たちが見そうなテレビ番組の合間に流れるようなやつで、まず「Japan」とか使わなさそうな雰囲気醸し出してるCMだったんです。
そこから私の注意はラジオに集中(運転ももちろん)。
そしたら、私の聞き間違いでもなく、やっぱりJAPANだったんです。
内容は、アスタキサンチンが日本ではとてもブームだ、というもの。
(アスタキサンチンのサプリの広告でした)
全部は聞かなかったですが、20分は聴き、かなり長い広告でした。
広告が流れている間に電話すれば、15日分を無料で届けるので、今すぐお電話を、みたいな。
そこでまぁ何度もJapanという単語を使うわけです。
何がそんなに衝撃なのか?
これ、多分コロナ前までには、あり得ないことだと思います。
私もいつもこのラジオを聴いていたわけではないし、もちろん断言はできないのですが。
お寿司がこちらでブームになり始め、主要都市では定着しつつありつつも、まだアジア人が少ないエリアでは「寿司?生魚?気持ちわる!」みたいなのは、私が知ってる限り2、3年前にはまだ全然ありました。
(アメリカのイオンみたいなお店、ターゲットに売られているカードコーナのところにお寿司を馬鹿にしたカードが堂々とあって、コンニャロって思っていたのがそれくらいの時。)
今となってはここでも「Do you wanna go eat Sushi?」って言えば、ブームをわかってるイケてる人みたいなところまでやってきましたが、それが定着してきたのも、そんなに古い話ではないのです。
そんなエリアでこの広告。
日本に対するイメージが確実に変わってきてる、それを再認識させられるようでした。
このエリアのコストコでも、冷凍食品コーナーに味の素さんのラーメンとか餃子が定着してきていたので、もちろん、じわじわきているのはしっかり認識していたのですが、こんな広告にも入ってきたのは、なかなかな衝撃だったのです。
日本人も中国人も、こっちの人たちからするとまぁ変わりなかったので、コロナ真っ只中な時にこの場所に引っ越してきた時は、憂鬱でした。
異様な視線を感じるなんていうのはしょっちゅうで、指を指されたこともあったり、ものすごく心地悪かったんです。
コロナが明け、SNSが普及し、日本好きな外国人旅行客が日本はこんな国、みたいな発信も増え、昔より美味しい(ちゃんとした鮮度)お寿司も食べてもらえるようになり。背景を話すと面白いしキリがないですが、こういうエリアで浸透してくのには、まだまだ時間はかかるのだろうと思っていたのです。
何度も言いますが、6、70歳くらいの年配の人たちが見そうなテレビ番組の合間に流れるようなやつ、なんです。
これをどうまとめればいいのかまだ私にはわからないですし、まだまだリサーチや考察が必要だと思っています。
でも間違いなく言えることは、アメリカ市場を狙うのにはかなりのチャンス、ということ。
アメリカは、日本人の人たちが思っているほど、敷居は高くないです。
これ本当に。
・・・応援してますよw
お読みいただき、ありがとうございました!
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