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西岡CEOからの誘いで設立年に入社 「正解は作っていこう」 鈴木大地 製品開発マネージャー

製品開発マネージャー(Manager of Product Development)の鈴木大地さんは、当社を設立した西岡和彦CEOとともに日本製鉄で働きました。
メガベンチャーとスタートアップを経て、3人目の正社員として当社設立10カ月後の2021年12月に入社。「西岡さんとまた一緒に働きたい」という思いに導かれたといいます。


装置開発とプロマネの同時進行

  当社は4社目。これまで様々な業務をご経験されてきたのですね。

はい。新卒で入社した日本製鉄では薄板関連の技術開発に従事。2社めのメガベンチャーでは自動倉庫の設計責任者を務め、3社めのスタートアップでは社内初のハードウェア設計チームの立ち上げをリードしました。
エンジニアをベースに様々な仕事をしてきたおかげで、金属材料と装置設計の両方について、概要はおおむね理解していると思います。

現職では4人のチームメンバーとともに、新製品開発を主軸に、顧客開拓からカスタマーサクセスまで一気通貫でマネジメントしています。
具体的には、事業開発の西野さんと一緒に商談で顧客の困りごとを聞いて開発する装置のコンセプトを決めたり、そのコンセプトを実現するための仕様やスケジュールを決めたりしています。
製品開発にあたり、顧客の声を直接聞きながら装置の要求仕様を定義し、製品化に向けて装置開発プロジェクトをリードしていきます。装置開発とプロジェクトマネジメント双方の難しさと面白さを感じます。

西岡CEOはかつての職場の先輩

  西岡CEOとは、日本製鉄時代からのお付き合いなのですね。

そうなんです。西岡さんは別の部署の先輩で、同じ工程を担当していたことで関わりがありました。
操業技術(生産技術)として製造現場に近い仕事やプロジェクトの立上げに従事したくて、西岡さんが当時所属していた部署への異動を希望し、一時期同じ部署で働いたこともあります。

西岡さんは、私にはない視点を常に与え続けてくれる稀有な存在です。奇抜なアイデアを出し、しかもそれを実行に移す力があります。
短納期での納入が必要なタイミングなどで「本当にそれでいいと思っているの?他に方法はないの?」などと厳しく発破をかけてくれます。
そのおかげで、今は目標達成が難しい課題に直面しても諦めずに優先順位の高いことに集中し、タスクを取捨選択するように心掛けるようになりました。

彼の思考を先回りして一生懸命考えているうちに、できないことができるようになったり、考え方の幅が広がったと感じたりしたことがたくさんありました。
自分にはない発想をもつ人と一緒に働くことで、まだまだ自分は変われるだろう、強くなれるだろうと思えます。
一緒に仕事をさせてもらい、飲みに連れて行ってもらうなかで、この人と働くのは楽しい。またいつか一緒に仕事をしたいと願うようになりました。

2022年3月、鈴木さん入社3か月後の当時の当社メンバー

  鈴木さんが日鉄をご退職された後も連絡を取られていたんですね。

はい。退職後もたまに連絡を取り合っていました。
私が3社めに転職した頃、東京駅の駅ビルレストランで、当時の当社の計画や投資が決まったという話を聞き「ところでいつ来るの」と誘われました。

まだ新しい職場への転職が決まったばかりだったのでその時は辞退しましたが、その後も2〜3カ月に一回程度、オンラインで近況交換をしていました。
まだ創業数カ月なのに大企業を顧客にしており、すごいなと思ったのを覚えています。西岡さんのノリノリな様子から、楽しんでいることが伝わってきました。

創業から半年経った2021年夏、西岡さんに招かれて家族でオフィスを訪問しました。
簡単な装置で鉄を温めると真っ赤になる実験を見せてもらいました。こんな仕組みで鉄が赤熱するほどエネルギーを与えられるなんて、さすが、発想力が違うなと思いました。
当社への転職を決意したのはその時です。まだ3人しかいない頃で、会社を大きくする経験ができそうだと思いました。リスクを取る選択でしたが、妻も「どうせ行くって決めていたんでしょ」と背中を押してくれました。

  転職にあたり、どんなことを重視しておられましたか。

妻もフルタイムの共働きで、幼い子供がいるので、ある程度働く場所や時間に裁量が与えられていることを必須要件にしていました。
その点、西岡さんは創業当時から理解があり、子供が熱を出して急遽在宅勤務になっても快く受け入れてくれたので、働きやすかったです。

スタートアップでの挑戦 正解を作っていく

  入社直後はどんな仕事をされていましたか。

当時は今のように金属リサイクルや金属鉱石の還元は手掛けておらず、事業内容は金属3Dプリンタのみでした。私が入社してすぐは、基礎プロセスの検証実験を朝から晩までひたすら繰り返しました。
今は入居しているKBIC(かわさき新産業創造センター)の7部屋を借りて、実験室や会議室、執務室などを分けています。
当時は西岡CEOを含む10人に満たないメンバーが、同じ部屋で作業や実験をしていました。

鈴木さんが入社直後に扱っていた機械


  スタートアップで働くうえで意識されていることはありますか。

正解を探すのではなく、作っていくことです。
悩んだこともたくさんありますが、立ち止まったら進まないので、目の前の課題にコミットしてきました。迷ったらまず行動するということは常に意識しています。
誰も正解を知らないので、自分たちですることを正解にしていけばいいのです。万人にとっての正解などないと知り、正解を自分で作っていく意気込みになってしまえば、怖いものはありません。

  当社で実現したいのはどんなことですか。

会社を大きくすることですね。今後も会社をもっと大きくして、面白いことをして、みんなの居場所を作りたいです。
学生時代、入学してすぐにハンドボールサークルを立ち上げ、7人から100人以上の大所帯にサークルを成長させられたことが私の原体験のひとつです。
その時のように、参画してくれるメンバーに価値や居場所を提供し、できないことができるようになるのを見守ることに楽しみややりがいを感じます。

  当社にはどんな人が多いでしょうか。

それぞれの分野で尖った才能がある人が多いですね。金属材料、装置設計、事業開発など、それぞれの分野でレベルの高い人材が集まっています。
そのうえで偉ぶることなく、わからないことがある人にも丁寧に教えてくれる。謙虚に周りと調和し、地に足をつけて働いている人が多いと感じます。

  候補者に伝えたいメッセージはありますか。

当社のような金属材料系のハードウェアスタートアップは国内には数少なく、先駆者になれる可能性があります。私たちが挑戦しようとしているマーケットは非常に大きく、将来性とポテンシャルがあります。
巨大産業である鉄鋼業の重大課題(温室効果ガス削減、エネルギー削減)にも挑戦できます。一緒に新しい正解を作っていきましょう!


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