見出し画像

【2022読了3冊目】戦争広告代理店 情報操作とボスニア紛争

物理的な本もKindleも「買って満足して読まない」ことが多く、去年から「noteにアウトプットするためにインプットしよう」みたいなマインドセットで読書をしてみたら、去年はなんとか9冊読むことができた。
去年のログはこちら。
https://note.com/suni/m/mbfca878f50a0

今年も続けてみようと思う。
感想の中にはネタバレもおそらく含むので、それがイヤな方はこの先には進まないでくださいね。

実は2018年にも読んだ本なんだけど、このご時世改めて読んでみようかな、と思って。

戦争広告代理店 情報操作とボスニア紛争


私は、「北朝鮮バンザイヾ(*´∀`*)ノ」親の元、「朝鮮学校」と言うとても特殊な環境で育った反動で「北朝鮮や中国ロシアの政府が言うことは(ピー)」と考えてしまうクセがあり、ロシアのウクライナ侵攻がロシア国内でどう報じられているのかがとても気になる。

ゆーても、ロシア語を読めないので日本語や英語のニュース、ツイートを追うか、ロシア語から翻訳アプリかまして読むことしかできないんだけど。

そんな昨今にこの本を読んで、「メディア向けの対応」というのはまだまだ西側の発想なのか?と思ったり。
(実際、ユーゴスラビア連邦の首相に任命されたセルビア系アメリカ人のミラン・パニッチ氏はそこで苦労したらしいし)

北朝鮮も中国もロシアも、国内向けにあれこれ言うけど世界を納得させるためのメディア対応にお金なりリソースを割くというのはやらないんだなーとも改めて思ったり思わなかったり。
(そんなお金がないのかもしれないけど)
(北朝鮮はもうずっとずっと前からお金ないけど、大国に見えるロシアも中国も、一人当たり名目GDPはマレーシアとそんな変わらないと知って、平均したらそんなもんなのか、と思ったりもしたが)


ってゆーかそうPR会社なり何か外部リソースを頼ろうとしても、経済制裁的なアレで頼れる国もない?


もしどこかを頼れたとして、「いやいや圧倒的にそれダメでしょ」って言われても、言うこと聞けるのかな...
その人が暗殺されちゃうのかも?とまた不穏なことしか浮かばない...


この本を読んで、「この情報のソースは」「配信している会社は」などと常に考えているわけじゃないけど、ウクライナのいろいろな場所の写真や、近隣諸国に逃げた方々のツイートを読むたびに胸が痛む。


ところで、マレーシアの新聞社のサイトを見ると、ファーストビューで視界に入るウクライナ関連の情報は日本と比べると少ない気がする。
「大勢のロヒンギャ難民がインドネシアのアチェ(だったかな)」っていう見出しがどこかのニュースサイトの目立つところに載っていて、「物理的な距離も関係あるのかもな」とも思った。
マレーシアからしたら、遠くのウクライナより近くのロヒンギャなのかもしれない。
調べてないけどフィリピンやインドネシアもどう言う感じなんだろう。
後で見てみよう。


自分が触れる媒体によって得られる情報も密度もだいぶ違うよな、としみじみ実感した。


さて、今年の4冊目はこれにします。
戦争広告代理店の著者の2014年の本。


この記事が参加している募集

読書感想文

わたしの本棚

サポートいただけたらスタバのコーヒーにしてありがたく頂戴します\(^o^)/ ありがとうございます!