後ろ姿写真の醍醐味。
最近Instagramに写真をUPしていて改めて思ったのですが、私は子どもたちやご家族の後ろ姿の写真が好きでよく載せています。
おうちではなかなか撮らない後ろ姿写真。
なんで好きなのかというと、写っていない被写体の表情を想像したり考えたりできるのが好きです。
走っている後ろ姿だったら、一生懸命真剣な表情をしているのだろうかとか、とびっきりの笑顔なのだろうかとか。
写真に写っていない部分を想像して、その時のことを思い出せるところがいいなと思っています。
〝後ろ姿好き”は写真学生時代に写真史で出てきた写真家の1枚の写真から来ているのもあります。
アメリカの写真家、ユージン・スミス。
日本4大公害病の一つと言われる水俣病に光を当てたフォトジャーナリストで、ジョニーデップ主演でオマージュ映画「MINAMATA」も今年9月公開予定です。
彼の作品の中の「楽園への歩み、ニューヨーク郊外」は辛い戦争を経て、未来へ歩き出す子どもたちを写しています。
暗い森の中から光の方へと向かう小さな子どもたち。
その表情は安堵に満ちているだろうかとか、安心して笑顔になっているだろうかとか、色々と考えが巡ります。
写真は見たままをダイレクトに伝えることができる、便利なものだと思いますが、こういう「想像を促す写真」、「受け手に考える余白を与える写真」も良い写真の醍醐味だと思います。
お仕事では短い撮影時間の中で、色んな表情を捉えて残すことを意識していて、カメラ目線で笑っている表情やご家族で見つめ合っているところなどを撮影させていただいてます。
その中に数カットお子様やご家族の後ろ姿をいれて、お写真を見返した時に当時のことを思い返して、想像して、楽しんでいただけたら良いなと思って日々写真を撮っています。
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