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推したちのいない生活を想像したら震えた


昨日、テレワークの日だというのに朝早くにきっちり起きた。

あさイチでの
「教えて推しライフ 舞台俳優編」の放送日だったからである。



私がいわゆるミュージカルの世界に推しを見出したのは
忘れもしない、2015年のこと。

元々ミュージカル自体は好きだったけれど
機会があれば見にいく、くらいの「好き」だった。


それが2015年のある日、電車で広告を見かけて、
気になって見に行った宝塚歌劇で
その煌びやかさと美しさに、すっかり恋に落ちた。


初観劇からしばらくは、寝ても覚めてもタカラヅカな生活。
それくらいトンデモナイ衝撃だったのだ。


そして時を同じくして、
友人の誘いでミュージカルにハマりつつあった母が
「絶対見た方が良い!」と私を連れて行ってくれたのが
「エリザベート」というミュージカル。

まさにあさイチで歌唱を披露された
花總まりさん、井上芳雄さんの出演回で

その圧巻の歌声と芝居に
「世の中にこんな人たちがいるのか…!!!」と
まさに雷が落ちたような衝撃。

宝塚とのダブルパンチで
ものの見事に沼に落ちたのであった。


2015年、それまでほとんどはっきり趣味らしき趣味を持っていなかった私は
いきなり「推し」たちのいる生活を得たのである。



そこからはもう人生がらりと変わった。

尊い…!という言葉の意味が実感を伴って理解できるようになった。
尊いって一体なんなんだ?とか平気で抜かしていたけど
尊い以外の言葉では説明がつかない感情があることがよくよくわかった。
「推し」もそうだけど「尊い」って言葉をそこにくっつけた人は天才だと思う。



なんとなく過ごしていた学校終わりや休日が
どんどん楽しみな予定で埋まるようになった。


それまで全く馴染みがなかった日比谷有楽町界隈に詳しくなった。
劇場への最短ルートも体で学んだ(笑)


そして、たくさんの素敵な作品に出会い
自分にとってかけがえのない大切な曲やセリフに出会い、
推し活の過程で、色んな人たちに出会った。


2014年の私のままだったら、
絶対に出会うことがなかったものたち、人たち。



もうこうなってくると
推したちがいない生活って想像できない。

あの日、あのとき。
もし私が推したちのいない生活を送っていたら?

あんなに楽しかった出来事も、笑った出来事も
推しがいなかったら経験できなかった。

あんなに苦しかった、しんどかった時期に
もし推しがいなかったら。夢中になれるものがなかったら。
あのミュージカルを知らなかったら。

どうやって乗り越えられただろう。


演劇には人生を変える力がある、というのは
本当にその通りで、

推しの言葉やパフォーマンス、
作品に出てくる言葉、音楽
色んなものに、私はことあるごとに救われてきたのだ。



コロナが始まって、

今までのような推し活ができなくなったのは辛かったけれど
演劇をはじめとするエンタメが「不要不急」という言葉であっさり片付けられたことも
本当に本当に辛かった。



演劇に救われてきたから、はっきり言える。
演劇が、エンタメが、不要なわけがない。

演劇がなかったら、推しに出会っていなかったら
今の私は絶対に私たりえないから。





冷静に考えると、沼に落ちてから、
もう7年が経とうとしている事実にやや震えるが、

いまだ全く飽きもせず
推しのいる生活を心ゆくまで楽しんでいることを考えると、
本当に良い出会いだったな、としみじみ感じる。


今までどれくらいの諭吉が私から飛び去って行ったのか考えると
うっかり白目を剥きそうになるけれど、
確実に、得られたものは諭吉以上だ。


きっとライフステージが変わっていくごとに
楽しみ方も少しずつ変化はしていくのだろうが

推しのいる生活、最高だぜ!
声を大にして叫びたい。



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