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インタープレナーミートアップ #心理的安全性

皆さん、こんにちは!
SUNDREDディレクター/ナラティブコーチのななみん(河野七海)です。はい、2回連続でイベント開催レポートです(笑)

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5月27日(木)は「インタープレナーコミュニティ ミートアップ Vol.12」を開催しました。今回のゲストには株式会社ZENTech 取締役『心理的安全性のつくりかた』著者 石井遼介さんをお招きして、#心理的安全性 をテーマにディスカッションが盛り上がる会になりました。その様子を、紹介させて頂きます!

ゲストトーク:石井 遼介氏

株式会社ZENTech取締役 / 『心理的安全性のつくりかた』著者

今回の参加者の中には、既に石井さんの本を読まれた方、読みたいと思っていた方(笑)のほか、会社で新しく設立された部署に加わったり、ご自身で起業していたり、オンラインコミュニティを運営するなかで心理的安全性が保たれるチーム作りに関心がある方などが参加されました。

私自身は職場の多様性について考えることがあり、どんなチーム作りをすると一人ひとりの個性が発揮できるのか興味があり、石井さんのお話が楽しみでした。

まず、心理的安全性とは?石井さんはこう説明していました:「地位や経験に関わらず、誰もが率直な意見・素朴な疑問を言うことができる組織・チーム」

逆に、心理的非安全性とはどんな状態なのかと言うと、「罰と不安が蔓延するチーム」です。挙げられた例としては、チームで誰かが挑戦をしたけれど失敗してしまった時、犯人探しが始まると「このチームでは挑戦をすることは危険なことなんだな。提案するのはやめよう」と考えてしまいます。そうするとチームから意見が上がりにくくなって、仕事の生産性にも影響が出ますね。

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実際に、参加者の皆さんから「心理的非安全なチーム」を経験した時の話を伺うと、たくさんの声が挙がりました。業界や職場が違っても、心理的安全性は働く上での大きな課題なんだな、と改めて感じました。

心理的非安全なチームが出来上がる要因は他にも紹介されました。どれも確かに、こんな環境だったら自分の考えが正しいと思っても意見が言いにくい状況ですね。

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では、私たちは心理的安全性をつくるためには、どんなことをすると良いのか?石井さんは、心理的安全性には4つの因子があると言います。

心理的安全性には4つの因子

①話しやすさ「何を言っても大丈夫」
自分以外はみんな同じ意見だったとしても、リスクだと気付いたことや反対意見が自由に発言できること

②助け合い「困った時にはお互い様」
問題が起きた時に、その人を責めるのではなく、どうやって解決するのか建設的に考えるチーム。困った時に相談がしやすいチームのこと。

③挑戦「とりあえずやってみよう」
成功してから初めて褒めるのではなくて、チャレンジや試行錯誤そのものを歓迎するチーム。
早い段階で小さくチャレンジし、小さく失敗することで、むしろ早く成功に繋がる

④新奇歓迎「異能、どんと来い」
役割や個性を歓迎し、当たり前に囚われずに様々な視点を持ち込むことを推奨すること

皆さんの職場・チームは、4つの因子の中で、どれが強みでどれが弱みだと思いますか?ミートアップで石井さんがこの問いかけをされた時、参加者から挙がった回答は「①の話しやすさが高いと思う」「③挑戦が高いけれど、②助け合いは低いかも」など、それぞれでした。チームによって強みや課題が異なるので、解決方法も違ってくるとのことです。

心理的安全性をつくる最初のステップとしては、まず自分自身はチームの心理的安全性を保つためにどんな貢献をしているのか、もしくは、どんな貢献が出来ていないのか、を考えるところから始まります。

石井さんは「チーム・組織の一員である以上、他人事ではいられない。チーム・組織の問題の中に自分自身を入れることが重要だ」と説明されていました。自分の行動を振り返り、周りの話を良く聞き、心理的安全で成果の出るチームを増やしていきましょう!

心理的安全性について詳しくは、石井さんの書籍「心理的安全性のつくりかた」をご覧下さい。


LT①広瀬 眞之介氏(株式会社遭遇設計)「教育/労働の格差を解消し、非認知スキルを育成するXC(疑似体験)Tech」

ライトニングトーク(以下LT)のトップバッターは株式会社遭遇設計の代表取締役社長、広瀬眞之介さん。

広瀬さんはメンタルヘルスが原因で新卒採用のタイミングを逃したことで、27歳にして履歴書がスカスカな状態だったと話していました。職務経験が無いから誰にも採用されない、でも採用されないと経験が積めない、延々とキャリア難民のループに悩まされていた経験があり、「新卒採用と経験者採用以外の新しい採用基準と育成の機会を創ること」をミッションとして事業をされています。

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そんな広瀬さんのビジネスはどんなものなのか?

eXperience Convenience Tech(通称:XC Tech)と言う、「都合のいい疑似体験」を活用した非認知・ソフトスキルを身に着ける研修ゲーム開発です。つまり、現実世界でOJT研修を実施するよりかは、疑似体験で練習をすれば、研修が自動化、凝縮化、そして時間や場所に縛られなくなることで、企業のコスト削減にも繋がるとのことで、可能性に満ち溢れいます。

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広瀬さんのオンラインビジネスゲームはただいま体験者を募集しています!体験会に興味がある方は、是非コンタクトしてください。


LT②中曽 優氏(富士フイルムビジネスイノベーション株式会社)「古典から学ぶ精神的健康と社会的健康」

続きましては、ミートアップ初参加の富士フイルムビジネスイノベーション株式会社の新規事業部門に所属する中曽優さんからLTして頂きました。

中曽さんが目指している社会は、誰もが自分の能力を最大限に発揮できる、健康な社会です。特に中曽さんが注目している「健康」とは、WHOから定義されている3つの健康の内の2つ:精神的な健康と社会的な健康。今の社会では、まだ精神的・社会的な健康の意識が薄いことに課題を感じているとのことです。

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心理的安全性のテーマで言うと、私たちは自分に合った心理的安全性が確保された場所・コミュニティを複数持つことが社会的健康の向上に繋がると、中曽さんは話されました。そんなコミュニティを持つためには、まず第一歩として自分が知っている世界から越境することが大事なので、今回のミートアップに始めて参加して頂いたらしいです!

そして、越境体験を自分に留めずに周りに広めるための活動として、最近は自分とは違う業界の人をインタビューしてnoteの記事を書いていらっしゃいます。中曽さんは、自分が普段所属する新規事業領域では肉体的・精神的・社会的健康の3つは全て揃っているアクティブな人が多いけど、そうではない人が世の中多いので、そういう人の力になりたいと言う想いがあるとのことです。

また、LTの後のディスカッションでは、古典から学べる「昔からの人類の悩み」について参加者同士で話しが盛り上がりました。古典を読むと、人類のコアな部分が見えてきますね。

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ディスカッション中には「古典を読み解くのはなかなか難しいので解説する会を開いてほしい」と言う参加者の声もありました。なんと、中曽さんは早速noteを書いています!古典を理解したいけど難しいから遠ざけてしまう、と言う方は一度中曽さんの解説を読んでからチャレンジするのはどうでしょう?

▼中曽さんのnote:「これまでに読んだ古典、書評のまとめ」


LT③木村 恵氏(大手保険会社所属)「ただの保険会社OLが心理的安全性を確保する場所をみつけて新しい挑戦をし続ける話」

最後のLTは、ミートアップ常連さんにもなっています、木村恵さんでした。木村さんには、以前開催したプレコンセプションケア産業テーマのミートアップでもLTして頂きました。その時のnote記事はこちら。

今回のLTは新しい切り口から。どうして木村さんは自発的にアクションをし続けるのか?それは、自分の意見を自由に言える心理的安全性が確保された居場所と出会えたからだと話していました。

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コロナ禍のストレスで人生のどん底にいたと言う木村さんは、大企業における課題認識を共有する仲間とONE JAPANが主催するCHANGEプログラムで出会い、モチベーションが上がり始めました。

それをきっかけに、社内外でも同じ問題意識を持つ仲間と繋がり、社内外で有志活動を始めたり、ビジネスプランコンテストやオンライン企業大学の講演を通じて、自分の考えを発信し続けたところ、周りに協力者が増えたとのことです。

やはり、心理的安全性が保たれたコミュニティを持つことは社会的に健康でいられることでもありますし、一歩踏み出す勇気にも繋がりますね。私もとても共感しました!

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最後に、木村さんがチャレンジするきっかけとなったCHANGEプログラムの紹介です。ただいまCHANGE2021プログラムの参加者募集中です!応募締め切りが6月24日(木)なので、大企業の中で自分の事業アイデアで社会にインパクトを与えたいと思う方は、プログラムの詳細を是非ご覧下さい!


インタープレナーコミュニティとは?

インタープレナーとは、「社会起点で越境しながら価値創造ができる個人」のことで、SUNDREDでは良く「会社人でなく、社会人」とも言います。こういった考えや行動ができる人が、今の社会に潜在する社会課題を大きく変えるための新産業の共創に欠かせない人材だと思っています。

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SUNDREDはそういったインタープレナーが繋がり、対話を通して、新たな価値創造が促進できるコミュニティを立ち上げ、運営して約半年が経ったところでようやくコミュニティメンバー500名超えました👏👏👏

オンラインコミュニティを活性させるための地道な声掛けや定期ミートアップ開催を重ねた結果、ここまで広がることができました!応援して頂いた皆さん、本当にありがとうございました。これからも是非一緒に対話を続けて行きましょう!

インタープレナーコミュニティの詳細や過去のミートアップレポートについては、コミュニティデザイナーのお一人、上村遥子さん(パッシュさん)のnoteが参考になります。


また、「インタープレナーって私のことじゃん!」または「コミュニティに参加したい!」と思った方は、是非オンラインコミュニティにご登録ください。登録は二段階のステップで無料で参加できます。詳細は以下のページをご覧ください。

次回ミートアップのテーマは「医療分野で活躍するインタープレナー」で予定しています。興味がある方は、まずコミュニティにご参加頂ければ、今後詳細をお知らせします。お会いできることを楽しみにしています!


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