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留目真伸からのメッセージ

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SUNDRED株式会社 代表取締役・パートナー:留目真伸のメッセージ
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実現すべき未来

『実現すべき未来』をともに想像することができるのに、多くの人がやりたい気持ちを持っているのに、なぜ社会としてそれを実現することに力を集約していけないのか。 業界トップのグローバル企業のマネジメントとして事業のターンアラウンド、M&A、トランスフォーメーション、新規事業開発を通じて事業の成長にコミットし成果を出してきたつもりでしたが、その割には日本のGDPが思うように成長していないこと、そして何より多くの人が価値創造の実感を感じられず不安を持って生きていることに、何か釈然とし

これからの「社会の変え方」を、探しにいこう。 - Industry-Up Key Dialogue「ソーシャルイノベーションとしての新産業共創とは」

これからの「社会の変え方」を、探しにいこう。SUNDRED 代表取締役 パートナー留目真伸です。 『スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー ベストセレクション10 これからの「社会の変え方」を、探しにいこう。』この素晴らしい本を、真っ先にこの手でページをめくって、匂いを嗅いで(笑)、著者・訳者・編集者・SSIR-Jのチームが文字に込めた想いを想像しながらページをめくる喜びたるや・・・。 さて、想像どおり、というか、想像以上に素晴らしい内容です。SUNDREDでや

7月1日でSUNDRED「新産業共創スタジオ」はローンチ2周年でした。

他の件でいっぱいいっぱいで後回しになってしまっていましたが、7月1日でSUNDRED「新産業共創スタジオ」はローンチ2周年でした。 インターネットで繋がる社会における「最終製品」である「繋がった全体のソリューション(新産業のエコシステム)」を構築していくプロセスを開発・社会実装し、「実現すべき未来」のための「100個の新産業の共創」を目指してスタートした「新産業共創スタジオ」。 本当に多くの皆さまに様々な形で関わって頂き、ご参画、ご支援頂き、様々な試行錯誤と実証の末、なん

経済産業省関東経済産業局とSUNDREDが共同で新産業共創のエコシステム構築に着手

2021年6月4日にプレスリリースを出させて頂いた「令和3年度 越境人材を中核とした新産業共創エコシステム構築事業」の受託は、SUNDRED/新産業共創スタジオにとって、そして新産業共創にとって、一つの大きなマイルストーンであると考えています。 社会起点での目的共創から始まる「新産業共創プロセス」やプロジェクトでの実践が一定の評価を得られたということもそうですが、特に「越境人材を中核とした」の部分で、個社および個々の組織を超えた価値創造を行う存在としての「インタープレナー(

攻めのテレワーク

2015年、レノボの社長だった時に無制限テレワークを導入した際には、社内外から様々な批判を受けたものです。良くある「社長ご乱心!!」とか言われるやつです(笑)。あれから5-6年たってようやくテレワーク、どこでも働けるという環境は一般化しましたね。コロナの影響がなければもっと後になっていたと思いますが。ただ「攻めのテレワーク」と当時呼んでいたコンセプトの中身はまだまだ普及したとは言えませんね。 2019年から取り組んでいる「新産業の共創」「新しい価値創造の仕組みづくり」「イン

医師という人種のスゴさ

医療、ヘルスケア関連のプロジェクトが広がって、医師の友人が増えてきてますが、最近、医師という人種のスゴさに驚いています。 1. ヒューマン、アート、サイエンスの側面のバランスが圧倒的に良い。臨床と研究を行き来し両方を日常的に関連させ、また運命に触れる機会を経験し、それらをバランス良く捉えている。 2. とにかく学習能力・探求心が高い。興味を持ったことを学習し始めるとスゴい。医療だけでなく、マーケティング、経営、IT等、本職でやっている人を超えてしまうことも。 3. そも

ソーシャルインパクトと財務リターンの関係

“オープンかつフラットな対話を通じた目的共創、ヒト、モノ、カネといったリソースを集約し、トリガーとなる事業を創出しながらエコシステム構築を進めていくプロセス、この全体像は概ねデザインできたのではないかと考えています。 特に目的志向で行動するインタープレナー(ヒト)が主役もしくは仲介役となり、目的共創を進め、あらゆる活用可能なアセットを集約していくところは、かなり解像度が上がってきています。 一方で、もう少し工夫が必要なのが、カネの部分。エコシステムにバックアップされたトリ

Z世代との対話

Z世代との対話。ちょっとしたきっかけがあって最近複数のZ世代の友人と対話をしていますが、彼らのモノの見方からとても沢山の気づきを得ています。 本来、私達現役社会人の世代は、(20世紀型の仕組みから脱して)新しいパラダイムの価値創造の仕組みを創ってZ世代に繫いでいく責任があると感じています。多分、現役世代だけではやり切れないし、そこだけでやっていくものでもないだろうから、Z世代と一緒になってコミュニティとして取り組んでいくことになるのだろうけど。少なくとも「あなたたちが解決す

経営の本質

社会起点の目的のためにリソースを集め、チームを創って、エコシステムを創って、それを実現していくことが経営の本質であるとすれば、その対象とすべき範囲がもうひとつの「会社」を超えてしまっているのでしょう。 「会社」をどう変えるのかという議論の先に未来があるのではなく、「人間中心の社会」Society 5.0の時代においてどのように共感度の高い新しい目的(Will)が共創され、目的と意思を優先するチームが集い、オープンなエコシステムが形成され、目的が実現されていくのか、ということ

新産業共創は「ソーシャル・イノベーション」といわれているものに手法的には近いのかもしれない。

SUNDREDで推進している社会起点・目的志向で行動する社会人「インタープレナー」を主役にした新産業共創は「ソーシャル・イノベーション」といわれているものに手法的には近いのかもしれない。 将来形成されるであろうスケーラブルな市場を狙い、エコシステム構築とその要となるトリガー事業の創出という明確な目的を持ち、新たな投資領域を創り産業全体としての事業価値・企業価値向上を目指し、ビジネスのレバーによって「実現すべき未来」の実現を手繰り寄せようとしている点において、世の中で語られて

Industry-Up Days : Spring 2021、お礼の言葉

2/17-19の三日間に渡り開催したIndustry-Up Days : Spring 2021が終わりました。ご視聴頂いた皆様、ご登壇頂いた皆様、運営にご協力頂いた皆様、誠に有難うございました。 今回で4回目となるIndustry-Up Day(s)でしたが、多くの方に参加頂き、個人・企業・スタートアップ/起業家の観点から「新産業の共創」というものの解像度が上がり、対話の場が広がってきていることを感じます。 私自身も、新産業共創プロセスの開発や、プロジェクトでの実践等、

新産業共創元年 / インタープレナー元年

SUNDRED/新産業共創スタジオが実現したいのは、人類が思い描く「実現すべき未来」を実現していくために、インタープレナーとの対話によってその解像度を上げ、企業や大学・研究機関などが持つアセットを集約してバランスの良いエコシステムをデザインし、エコシステムを駆動させるトリガー事業を創出し、投資を集めて新産業を勢いよく成長させていくこと。 個社のサービスだけでは作れないソリューションを、エコシステムというストーリーをまとめていくことで実現していくこと。 社会を良くするための

留目真伸インタビュー③ 「競争」から「共創」へ そのカギになる「インタープレナー」

スタートしてから約1年で、12個の新産業を生み出してきたSUNDRED株式会社。これから先にSUNDREDが目指していく企業としての姿、また、そのまた先にある作り上げていきたい未来の社会の形とは、どういったものなのでしょうか。 引き続き代表取締役・CEO、留目真伸氏に伺う、対談記事第三弾。今回は、将来を見据えた展望についてのお話です。 SUNDREDが目指すのは「スタジオ+PMO」- 今後、SUNDREDとして目指していく世界をひと言で言うと、どういう形になるのでしょうか?

求められる根本的な、残されているピース

SUNDREDが目指す「100個の新産業の共創」「Society 5.0(人間中心の社会)」「インタープレナーの理想郷」の実現のために必要な根本的なピースを埋める新しい新産業共創プロジェクトのテーマが、今まさに生み出されようとしています。新しいパラダイムのために、あらゆる壁を超え、新しい目的を共創し、リソースを集め、プロセスを創り上げ、目的のためのエコシステムを実現していく。これらを自由自在に行っていくために、求められる根本的な、残されているピース。もう少しコンセプトを固めた