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経済産業省関東経済産業局とSUNDREDが共同で新産業共創のエコシステム構築に着手

2021年6月4日にプレスリリースを出させて頂いた「令和3年度 越境人材を中核とした新産業共創エコシステム構築事業」の受託は、SUNDRED/新産業共創スタジオにとって、そして新産業共創にとって、一つの大きなマイルストーンであると考えています。

社会起点での目的共創から始まる「新産業共創プロセス」やプロジェクトでの実践が一定の評価を得られたということもそうですが、特に「越境人材を中核とした」の部分で、個社および個々の組織を超えた価値創造を行う存在としての「インタープレナー(越境人材)」が重要であることや、彼らが新産業共創の「中核・主役」であることを実証する機会を得ることができたのを、本当に嬉しく思っています。

まだ大企業の経営者をやっていた頃、タブレットやVR/AR等の新規事業を開発していくにあたって、それらが「繋がった全体のソリューション」の中の一つのパーツにしか過ぎないことに気づき始め、インターネットで繋がる社会における価値創造のパラダイムシフトを強烈に実感しました。そこから、「個社を超えた全体のソリューション」は誰がどのように設計していくのか、どうやってそれを構築していくのか、という問いに対して、多くの人達との対話を通じた発見・考察をもとに今の「新産業共創プロセス」の原型に辿り着いたことがSUNDRED/新産業共創スタジオの設立のきっかけとなっています。

そして今、12個以上のプロジェクトにおける目的共創・エコシステム共創の実践、活躍する「インタープレナー」の定義と育成プログラムの開発等を経て、新産業共創は次のステージに上がろうとしています。

オープンでフラットな対話を通じて目的とエコシステムの仮説を共創する「フューチャーセンター」の機能、エコシステムの仮説に基づいてトリガー事業を定義しそれを中核として複数社でプロトタイピングを行っていく「イノベーションセンター」の機能、そしてイノベーションを社会実装し実際に価値を社会で生み出していく「リビングラボ」の機能。これまでの「新産業共創スタジオ」でのフォーカスは「フューチャーセンター」「イノベーションセンター」にありましたが、今回の「新産業共創エコシステム構築事業」では「地域」の軸を加えて本格的な「リビングラボ」機能の開発を含めた包括的なイノベーション共創、新産業共創のエコシステムの構築を目指していきます。

オープンイノベーションの担当者や研究者が中心の「フューチャーセンター」、開発者やスタートアップが中心の「イノベーションセンター」、そして地域や自治体・コミュニティが中心の「リビングラボ」。それぞれ機能も主要な参加者も異なりますが、これらが一貫として繋がっていくことでストーリーの繋がった、スケーラブルかつ多様で多面的な新産業エコシステムの社会実装が実現していきます。

そしてこれを繫げていく役割を担うのが目的志向で行動するこれからの社会人「インタープレナー」。「会社人」ではなく「社会人」のマインドを持ち、本来「壁」などどこにも存在しないことに気づき、単なる横の繋がりではなく、機能を超えた縦の繋がりや、地域を掛け算した斜めの繋がり等も理解し、それを繫ぎ合わせ、それぞれが動かせるものを動かして、イノベーションのストーリーを紡いで実現していく人材。

そんな「インタープレナー」が活躍することで、価値創造や課題解決が自由自在に行われ、人も事業・企業も多様に多面的に社会との繋がりを描き、成長軌道をフレキシブルに創造していくことができるようになるはずです。SUNDRED/新産業共創スタジオは、あくまでも実践者として、自ら泥臭く、砂をかぶりながら、転がりながら、共に歩んでくれるインタープレナーの仲間たちと、この新しい価値創造の理想郷を創り上げていきたいと、新たな誓いを立てています。

2021年を「新産業共創元年」「インタープレナー」元年に。全ての私たちの「実現すべき未来」のために!!
(共に歩んで下さる「インタープレナー」の方々、是非ご参画下さい。一緒に未来を創っていきましょう。)

#経済産業省関東経済産業局