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漫画みたいな毎日。「人と人のあいだで生きることが、少し面倒になった夜に。」
深夜0時。「人間って、面倒臭ぇ・・・」と、歯磨きをしながら、思わず鏡の中の自分にしか聴こえないくらいの小さな声で呟いていた。
面倒臭いなぁ・・・でも、
面倒臭っ、でもなく、
面倒臭ぇ・・・と。
人は人のあいだで生きていくから人間というらしいけれど、時にはそれが、しんどくなることがある。
都会で暮らしていたなら尚更、人と人の間が近い気がする。嘗て、東京で暮らしていた頃を思い出すと、電車でも、街中でも、お店の中でも、人と人の距離が近いとうよりも、狭かった。これは、土地の面積とか、人口密度の問題なのかもしれないけれど、それだけじゃなく、都会は、人と人の距離が近い気がする、というのが私の感想だ。
この世界で人間として暮らしている私たち人間は、様々な事柄に、迷ったり、悩んだり、落ち込んだり、戸惑ったり、怒りを感じたり、泣いたりする。心の中の何処かで。頭の片隅で。
人混みの中や、混雑した電車の中で、周囲を見渡し、ぎゅうぎゅうに詰まった人の中に、更に、それぞれの思考がぎゅうぎゅうに詰まっていると思ったら、なんだか途方に暮れるというか、はてしない感じがして、少し怖くなることがある。
その一方で、ひとは、難しいことばかりは、考え続けられないように出来ているのだろうとも思う。
少なくとも、私はそうだ。
難しいことを考え続けていても、気がついたら全く関係ないことを考えていたり、小休止して次にそのことを思い出したら、どうでもいいことに思えたりする。
悩んでいることは、直ぐに解決しないこともあるし、そっと脇に置いておくと、いつの間にか、悩んでいたことすら忘れてしまうことがある気がする。私だけだろうか?私は、そもそもあまり悩まない。考えはするけれど、悩まない。
人と人のあいだで暮らしていると、様々な出来事が起きる。「時々、人間で在ることが面倒になる時がある」と夫にこぼしたら、「それはまた、根本的な大変さだねぇ。」と、苦笑いしていた。
人間って面倒臭ぇ・・・。
そう呟いてしまう夜もあるけれど、日々の子どもたちの姿を面白おかしく感じたり、お菓子とお茶をお供に、好きな本や漫画を読みながら夜の時間がどんどん濃くなったり、美味しいものを好きな人と囲んで、ひたすら「美味しいね!」って言い合ったり、ふかふかのお布団に潜り込んで深い眠りに就いたり、ヘッドフォンをつけて大音量で好きな音楽を聴いたり、子どもたちの物が散らかった部屋を今は見なかったことにして、「ま、いいか。」って思ったりしながら、面倒臭い人と人のあいだで、私は、生きていくんだと思う。
明日もそうやって生きていくんだと思う。
ヘッダーはみんなのフォトギャラリー・みずたまさんの「ふっと我を忘れる魔法の絵を描きたい。」をお借りしました♪みずたまさん、いつもありがとうございます♪
学校に行かない選択をしたこどもたちのさらなる選択肢のため&サポートしてくれた方も私たちも、めぐりめぐって、お互いが幸せになる遣い方したいと思います!