見出し画像

漫画みたいな毎日。「行きたいけど、行きたくない。」

昨日は、少し遅くなったが、4月の長男の誕生日祝いの外食に出掛けた。
いつもは大好きなお寿司一択の長男だが、今回は、「たまには違うお店にもいってみたいかな。」という。ほほう、新しい選択肢ってことね、いいんじゃない。

街中でホテルの経営するランチビュッフェがあり、感染症の影響もあったのだろうが、いつも予約でいっぱいのお店があった。たまに通りかかると、予約していない枠にも行列である。その様子を見て、「そんなに美味しいのかな?」と眺めていた。そのお店の主体はホテルであり、北海道では有名な観光グループである。

我が家の子どもたちの食事は、長い。
子どもたちは、ゆっくりだが、たくさん食べる。
別に、遊びながら食べるでもないのだか、皆でおしゃべりしながら、とにかく、時間をかけて、たくさん食べるのだ。

イタリア人気質の夫の影響だろうか?いや、気質がイタリア人なだけで、純粋な日本人だから、遺伝ではないはず。

他で時間制限のあるビュッフェに行っても、時間内にお店を出たことがない。「そろそろお時間です・・・」と、今まで何度声を掛けられただろう。
その回数は、もやはお店のブラックリスト入りし、伝説化するのではないかと心の中で心配している。

お店のことを調べてみると、時間制限は100分。
100分とは1時間40分。
子どもたちが食事するには、十分な長さではないだろうか。

しかーし。

先にも書いたように、我が家の子どもたちは、食事の時間が長い。
100分では終わらないだろう。「お時間です」と言われることに、慣れているとはいえ、気にならないわけではない。

個室だ。個室にしよう。

このお店には個室があり、ひとり300円の個室料を支払えば、時間制限がなくなり、11時半から15時まで、ゆっくり食事を楽しめるのだ。
3時間半、210分である。

わっはっは!
これは我が家のためにあるようなプランじゃないか!と、勝手に勝ち誇った気持ちになった。

食べることが大好きな我が家の面々。
「ビュッフェに行くのはいつ?」と楽しみにする子どもたち。
「明日は、たくさん食べるから♪」と前日から食事を控える程の徹底ぶり。
本当に楽しみなんだね、君たち。

ビュッフェでは、素敵な設えの個室で、3時間半の食事を楽しんだ。
ホテルのご飯を、時間を気にせず楽しみ、私も夫もゆったりと食事を楽しんだ。とはいえ、やはり、食べ慣れないものを食べ過ぎた感が拭えない。

「お、お腹が重い・・・」
「なんだか、身体が怠い・・・」
「昨日、色々食べたもんね。美味しかったけどね。」

朝、起きてきた子どもたちは、口々にそんなことを言ってゴロゴロしたり、
ぼんやりしている様子。

末娘は「幼稚園どうしようかな・・・」と考えている。
一応、いつでも行けるように、お弁当の支度も万端だ。

「今日は休みたい。」
「うん、わかったよ。」

そして、10分後。

「やっぱり行くかな。」
「うん、わかったよ。」

また10分後。

「やっぱり行かない。」
「あ、そう。わかった。」

やや末娘の言動に振り回されつつ、私も「行く・行かない」スイッチをどうしたものか、一度行かないスイッチを入れてしまうと、行くと言われたときにしんどいので、「行くスイッチ・オン」のままで待っていた。

また10分後。

「やっぱり、行きたい。」
「じゃ、支度しようか。」

そして最後には、
「やっぱり行きたくない。」と涙を溜めているではないか。
いやいや、そんな無理していくところじゃないから、幼稚園は。いいんじゃない。休んでゆっくりしたら。お母さんも家でやること溜まっているし、降って湧いた休日バンザイ。しかし、行くスイッチはいつオフにしたらいいんだい?・・・と上手く切り替えられない。

「身体だるい。今日は英語休む。」と長男が2階の自室から降りてきた。
長男は、週に1回、知人の紹介でボランティアの英会話に参加させていただいている。今日は、休むとのことだった。

「今日、幼稚園行くの?」と長男。「うんん、行くとか行かないとか言ってたけど、結局行かないみたい。」と答えると、「ふ~ん、多分さ、気持ちは行きたいけど、身体は行きたくないんだよ。自分もそうだから、わかるよ、その感じ。いいんじゃない。行かなくて。」

・・・あぁ、そうか。そうだね。

末娘の中での行く行かないの往復も、長男の言葉と照らし合わせたら、正にそのとおりだった。つい、行く行かないの言葉に注目してしまった事を反省した。

「今日、幼稚園行かないの?」とニコニコした二男がやってきた。
「幼稚園行かないんだったらさ、ベーグルの作り方教えて?一緒に作る時間ある?」

普段からお願いごとの多くないタイプの彼のお願いは断れない。
できるだけ、叶えてあげたいモードの母である。

〈ハレの日〉は、特別なものだから、やっぱり時々がいいんだよね。降って湧いた休日は、こんな風に過ぎていくのだった。


二男が成形したプレーンベーグル。次々に子どもたちのお腹に収まっていきます。
お腹重たいって言ってなかったっけ?笑




この記事が参加している募集

子どもの成長記録

学校に行かない選択をしたこどもたちのさらなる選択肢のため&サポートしてくれた方も私たちも、めぐりめぐって、お互いが幸せになる遣い方したいと思います!