見出し画像

学校に行かないという選択。「感じる数学と紅茶と、雨のキャンプ。⑤」

「感じるシリーズ」(勝手にシリーズ化)①~④はこちらです。


感じる数学ワークショップに参加したあと、子どもたちは体験展示の説明をしていただき、ゆるゆると本日の宿泊場所であるキャンプ場に向かった。

ルピシアの本社から、キャンプ場までは、約15分。キャンプ場を決める時に、私と子どもたちだけのキャンプになる可能性があったので、移動距離が短いこと、予約が確実にとれることを条件に検索した。

突然の思いつきで決めたキャンプだったので、世の中の子どもたちも夏休みである土日に予約が取れるキャンプ場を探せるだろうかと思ったが、スムーズに予約することが出来た。ニセコは、海外からの観光でも人気があり、冬はパウダースノーを求める人々で溢れ返る。グランピングができるキャンプ場も増えているようだ。

私たちが宿泊することにしたのは、こちらのキャンプ場。

ツリーハウスもあり、受付はカフェにもなっているという、グランピングの要素もあるようだ。

しかし!キャンプとはある程度、不便を楽しむものだ!(多分)

インドア派のくせに、偉そうなことを言ってスミマセン。笑

フリーサイトの方がリーズナブルであったが、広さと夫が不在の可能性があったので、荷物の運搬を考え、カーサイトを予約した。

今回は、Google mapも迷わず案内してくれた。同じ北海道内とはいっても、ニセコを訪れたことがあるのは、3回くらいだろうか。土地勘がないので、
どの道も同じに見える。真っ直ぐに伸びた農道と点在する建物。目印になる建物が少なく、山々に囲まれた風景。簡単に迷子になる。(迷子になった経緯は①をご覧ください。)

ワークショップとキャンプの日の天気予報は雨。

何度確認しても、雨。

こればかりはどうにもならない。
人為が及ばないことがあるのだから。

「雨のキャンプを乗り越えられたら、きっと次のキャンプが楽に感じるよ。」

夫の修行僧のような一言。
うん、そうだよね。

いつもの様にはいかないのが、キャンプ。
キャンプを語るほど、何も知らないけど、きっとそうだ。

キャンプ場に着くと、子どもたちのテンションが上がる。やはり、自然の多い場所にくるとワクワクするのだろう。末娘は木に括られたブランコを見つけて早速楽しんでいる。

受付のあるスペースは流木や木のオブジェなどが並んでいて、キャンプ場を作った方々のセンスを反映しているのだなと眺める。 

天体望遠鏡が置いてあったり、いくつか水槽があり、生き物好き長男の厳しいチェックが入る。昨日見つけたばかりという青々したアオダイショウが水槽の中からこちらを伺っている。小さなオタマジャクシとカエルも水槽に居るようで、子どもたちが覗き込んでいる。

受付で丁寧な説明を受け、予約したカーサイトに向かう。

「ネットで見てたより、ちょっと狭いね。」と長男。

確かに画像では、もっと広く感じた。

でも、しっかり平米数も書いてあったので、そこに嘘は無く、人の視覚による情報の受け取り方の影響は大きなものだなぁと実感する。

ツリーハウスではグランピングができる、テントサウナもある、広々したキャンプ場に見えたが、実際はこじんまりとした素朴な雰囲気だ。

写真の撮り方、見せ方って大事だなぁ、それもまたセンス。

そんなことを思いつつ、トイレも清潔で水場もしっかり設置されていて、
それだけで十分ありがたい。コンポストには生ゴミを入れてOK、灰捨て場もある。

今どきのキャンプ場は、何度も訪れたくなるような場になるように日々工夫を重ねているのだろうな。

雨の予報だったので、設営時も雨だろうと覚悟していたが、曇空のままテントを設営できた。

友人から借りたヘキサタープを夫と長男があれこれと話し合いながら建ててくれ、テントの中や荷物が出来るだけ雨の影響を受けないようにと工夫してくれた。決して広くない限られた敷地の中にテントをタープを建てることは、まさに実体験としての積み重ねになるなぁと初心者なりに感じる。

タープの中でも料理しやすいように、何を何処に置くのか、
テーブルや椅子の配置、まだまだこれから工夫の余地があるだろう。

「今度はこんな風にしたら、もっと使いやすいかもしれない。これは要らないかもしれない。」

何が必要で、何が必要ないか。

荷物の少ない身軽なキャンプに憧れるが、

「5人家族で、荷物を減らすのは限界があると思うよ。ある程度は仕方ないよ。」と長男に慰められ、それもそうだと納得した。

このところ、BBQでホイル焼きが続き、子どもたちが「BBQ、飽きた~」と言うので、キャンプ飯は、長男のリクエストでスパイシーではないジャンバラヤ。辛いものが食べられない小さな人に配慮して、スパイスはあとがけで。スパイスが入らないジャンバラヤは、トマトの炊き込み御飯のようでもあった。

「これ、美味しいね!」と皆がもりもりと食べて、6合の御飯で炊いたジャンバラヤは、ほぼ完食。良かった。長男のミニバーベキューコンロでウインナーや焼鳥も焼き、お腹いっぱいだ。

しかし、BBQだと、お肉や魚が中心のメニューが多く、どうしても野菜が少ない。野菜好きの我が家としては、もっと野菜が食べたい。

〈キャンプ飯で野菜が食べられるメニュー〉で、検索したところ・・・

①カレー
②豚汁
③サラダ

このような検索結果だった。

うん、野菜いっぱい入ってるね。でも、なんだろう、もうちょっと野菜の味そのものを楽しめるもの、さっぱりしたものが食べたい気がした。年のせいだろうか。胃に重たくないキャンプ飯をご存知の方がいらしたら、是非ともご教授願いたい。美味しいベジキャンプ飯レシピ募集!

受け付けをした際に、今日は地元の花火大会がありますよ、教えていただいた。子どもたちに伝えると、男子二人は行きたいと言うではないか。末娘は「音が怖いから行かない」というので、私と末娘は留守番。チーム男子は花火大会へ出掛けた。

夫が一緒に行ってくれることになり、私と末娘はのんびり椅子に腰掛け、
ゆっくり食事の続きをする。

時々、スコールみたいな激しい雨が降る。
雨が好きな末娘は、雨だ雨だとジャンパーを羽織って雨の中に飛び出していく。

「今日も、楽しかったな。あ、まだ今日は終わってないけどね。雨のキャンプも楽しい!あ、花火の音がする!長男と二男は、花火観られたかなぁ。」

雨の中、花火の音がする方を二人で見上げると、曇り空が大きな音の響きと共に少し明るくなった。

子どもたちの「受け入れ力」と「どんな状況も楽しめる力」を目の前にすると、如何に自分が知らないうちに思うように事が運ばないことに煩っていたことに気がつく。

人の都合の良いようにならないキャンプ。
雨でも、キャンプは楽しい。






この記事が参加している募集

#雨の日をたのしく

16,546件

学校に行かない選択をしたこどもたちのさらなる選択肢のため&サポートしてくれた方も私たちも、めぐりめぐって、お互いが幸せになる遣い方したいと思います!