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Sigma 24mm F2 DG DNレビュー(作例多数あり)

こんにちは。
先日、Sigma24mm F2 DG DNをレンタルして2日間みっちり使ったのでそのレビューをしていきたいと思います。
作例:撮影場所は全て宮崎県高千穂町です。ボディはa6400を使用しており、sony imaging edgeにてRAW現像、レタッチ済です。

1.作例

まずは、作例から。

2.このレンズの長所

(A)色の再現性がとても高い

RAW現像してレタッチしていてとてもびっくりしたこと。それが、「色の再現性が極めて高いこと」です。上の作例たち、フィルターを付けているわけでも、特殊な設定をしているわけでもないです。何なら、photoshopの1/3くらいしかいじれないsony imaging edgeを使ってレタッチしているのに、この写り。これは、すごくないですか!?

このレンズの最大の特徴だと思います。
色の再現性の点だけで言えば、あの写りのすばらしいSigma 65mm F2よりも優れています。フィルムチックなレタッチへとする場合、とてもしやすいです。

(B)歪曲補正をかければ、歪曲ほぼなし

神社の本殿下を撮影。
ボディ側で歪曲補正をオンにして撮影しています。どうでしょうか?そこまで歪曲していないように感じます。広角レンズは歪曲しやすいですが、きちんと抑えられていますね。

(C)Sigmaらしい発色

作例を見ていて、お分かりの方も多いと思いますが、このレンズ、他のContemporaryシリーズと比較しても発色がSigmaらしいです。
sonyのカメラで撮っているのに、Sigma Fpを使っているかのような描写ですね。

3.このレンズのイマイチな点

では、次に、使ってみてイマイチな点をお話します。

(A)光を使った描写が苦手

これは、raw現像したものですが、本来、灯篭の右奥(画面中央奥)に左方向から朝日が差し込んでいました。その写真を撮りたくて撮ったのですが、撮り終えて、モニターを見た瞬間に、「なんだこれ?」と思いました。
光が全然ない。
環境の問題かと思い、他の場所でもチャレンジしましたが、どうやらこのレンズは「光と影」を使ったzeiss的な描写はできないようです。

Sigma65mmもその傾向がありましたが、Sigma24mmはより光を使った描写は不得意に感じました。
試してみたところ、朝日や夕日のタイムラプスにも不向きでした。

(B)黒つぶれが頻繁に起こる

この写真は逆光で撮影したものです。
露出補正で中央部が白飛びしない程度にオーバーで編集しましたが、左右が黒つぶれしてしまっています。
本来ならば、黄緑→濃い緑色へと変化していくところなのですが、、、他の作例でも、何枚か黒つぶれしているものがあります。

(C)Jpegだと色が薄く出る

長所で”色の再現性が高い”と書きましたが、あくまでもそれは、「RAW」ならの話です。
現像する前の写真や、JEPGで撮ると、まるでS-logで撮ったんじゃないかと思うほどに色が薄く出ます。私はRAW現像がメインなので気にしませんが、JEPGで撮ることが多い人は気を付けた方がいいかもしれません。

(D)ピント面がハッキリしない

木の幹を撮ったものです。
こちらは、MFでピントを合わせたのですが、ピント面がなぜかくっきりしません。ちなみに、Sigma65mmやSigma85mmF1.4、Batis2/40はくっきりしてくれます。そのため、このSigma24mmF2の特性なのかなとも思います。

4.まとめ

このレンズを使ってみて感じたことは、
・写真or動画なら、100%写真向きなレンズ。
・得意な環境はスナップ、マクロ撮影。
・苦手な環境は「光を使った描写」、朝日や夕日のゴールデンタイムの撮影、ポートレート。
です。
お値段は安いのでお得感満載です。そのため、とりあえず1本というかたには向いていますが、ちゃんと撮りたい方にはBatis 2/25の方がいいでしょう。
同価格帯のレンズと比較すると、
SEL24F28Gよりは良いけど、(動画性能なら)Batis2/25よりは劣るといったところです。

Sigma 24mm F2 DG DNを一言で表すと、「値段なりのレンズ」(安いけど、その値段なりの描写性能)だと思いました。
しかし、そうは言ってもRAW現像の場合、色の再現性は高いので広角24mm前後でこの価格帯のレンズでと考えると1番いいレンズかなと思います。
今回も、最後までお読みいただきありがとうございました。

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