ふるえるゆび

日常のおしゃべりに向けた練習帳です。

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最近の記事

外で買い物するのも正直ひと苦労だなぁ。歩いてるだけで涙出てくるしずっと不安だし、それでいて買うもの決められないと永遠に続く迷路みたいに見える、東京

    • 給与明細

      最近お給料日に心が動かない。今月も今の生活を維持できるお金ができた、くらいにしか思えなくなった。初任給はお世話になった人にプレゼントをしようかとわくわくしたけど、そのわくわくは新生活への期待と緊張とともに少しずつ消えていった。 今月も家賃が払える。最近の値上げで高くついているガス代、電気代、水道代が払える。生活に必要な維持費が払える。残ったお金を好きなことに使う余裕はあまりない。お給料がでたからといっても贅沢はできない。貯金に回せるかどうかはその月の残業代次第だ。ただお給料

      • 10年後も同じ弁当

        二日前に作った野菜炒めをお弁当用タッパーに詰めてうんざりする。 最近のお弁当は、主食を豆腐半丁にして(白米を削ると見せかけの体重がするすると減ってくれるから)、その上におかずになるものをかける。別タッパーに100円で売られる袋入りの千切りキャベツを詰めて終了だ。昨日も同じものを持って行った。ちなみに朝食は豆腐半丁、納豆、千切りキャベツ、おかずになるもの……書いていて気づくがお弁当とほぼ同じメニューだ。それを連日食べ続けている。 早朝5:30、タッパー作成をしながら憂鬱な気

        • 久々にログインして読んでたら変なところ押してしまった、ごめんなさい〜😢

        外で買い物するのも正直ひと苦労だなぁ。歩いてるだけで涙出てくるしずっと不安だし、それでいて買うもの決められないと永遠に続く迷路みたいに見える、東京

          白紙さんぽ

          日記を書くぞ、本日起こったありのままを適当に書くぞと思っても、なにか意味あることを書かねば、面白いことを書かねばと握る鉛筆やフリックする指がねばねばと重くなる。書くことってよいしょと意気込みを背ってしまいがち。 これは小学校の作文の授業の、上手いこと言わにゃ先生からの赤ペンが飛んでくるぞ!という記憶からなのかもしれない。夏休みの作文が後回しになりがちだったのは、何となく大作を書かねば…いいこと書かねば…と感じていたからだったなぁと思い出した。 なんでもいいのにね。今日のご

          白紙さんぽ

          鯛 called my name.

          疲れた帰り道にスーパーに寄ると、まるでオアシスのない砂漠に放り出されたような気分になるときはないか。 すべてを出し尽くした日中、判断力も決断力も仕事に注ぎ尽くしてしまった。夕飯になにを食べるか。作るならなるべく簡単、だけど美味しいものを……わがままな願望を叶える献立を思いつく頭の容量は残っていない。そんな日は、スーパーの陳列棚のコーナーからコーナーをさまよい歩くゾンビとなる。店内はもので溢れているのに、本当にこんなもので一日の終わりを満たせるか?という疑問が浮かび商品を手に

          鯛 called my name.

          9月16日(木)

          行きつけのスーパーまでの道のりは、必ず佐藤さん家の窓からこんがりきつね色のポメラニアンに気でも触れたんか?というくらい吠えられる。悲しみの通過儀礼だ…… 街を歩くと、最近は自転車にスピーカーを備え付け、ダウナー系のチルいHIPHOPを垂れ流す高校生ヘッズたちをよく見かける。これは地方だけの光景ですか? 都会でもこのような光景が見れますか。 私が10代の頃は、教室の片隅でイヤホンをつけて休み時間を過ごすことにより、音楽好き・ソロプレイ余裕アピールとともに何の音楽聴いているん

          欄外の人物として生きてきた

          高校時代の愛読書はガラスの仮面だった。お小遣いなどたかが知れている10代の後半、私がいたクラスでは、なけなしのお金でみんなが集めた漫画や本を貸し借りすることが流行っていた。推しキャラ論争付きのテニスの王子様の貸し借りから始まり、桜蘭高校ホスト部、物語シリーズ、君に届け……など、女子が多いクラスだったので、色んなジャンルが休み時間のたびに、可愛い袋で、小さく折りたたまれたお手紙付きで、読んだら次は○○に回してね〜という言葉とともに交換が行われていた。 私もその交換会の矢面に立

          欄外の人物として生きてきた

          初秋お見舞い

          あなたは怖くないですか。自分の考えを、電子的な文字に起こしていって、自分の脳内をつまびらかに(あるいは作為的に抽出して)、不特定多数の誰かの目に晒しておくこと。 たまに思うんです。正直なことをSNSでつぶやくとき、スマホの画面からにゅうっと何本もの白い手がでてきて、私の頭をこじ開けてくる。そうして剥き出しになった脳みそを、何対もの目が、真っ白な余白を泳ぐ、たくさんの何対もの黒い目が、ただじっと見つめてくるんじゃないかって。 最近は、心の中のなにかが過剰なんです。抑えようとし

          初秋お見舞い

          7月5日 フリーランス家政婦

          出産間近の従妹と暮らしていた。里帰り出産を望んだ従妹だったが、母親とその旦那さんとの歯車が上手く噛み合わずにストレスを抱え、産院が近いこともあって私の実家で一緒に暮らすことになった。私は休職中で身軽なため、従妹を病院に連れて行ったり、掃除をしたり、ごはんを作ったりすることができた。10時間の死闘の末に生まれた赤ちゃんを抱かせてもらったとき、両腕と肩に2968g以上の重みがずっしりときた。従妹は、今まで見たことがないような表情で赤ちゃんのほっぺに触れていた。慈愛に満ちた、という

          7月5日 フリーランス家政婦

          放課後すぐ家に帰って一人で本読んだり漫画を読むことが許されない時代が苦しかった。学校の中の人間関係は学校の中で完結させたかった。大勢の人と楽しく会話できることが正義という空気が苦しかった。クラスメイトとの会話についてくためにエネルギーを費やすため、家に帰るとくたくただった。

          放課後すぐ家に帰って一人で本読んだり漫画を読むことが許されない時代が苦しかった。学校の中の人間関係は学校の中で完結させたかった。大勢の人と楽しく会話できることが正義という空気が苦しかった。クラスメイトとの会話についてくためにエネルギーを費やすため、家に帰るとくたくただった。

          おかえりモネみてるとひたすら清原果耶ちゃんの演技はいいなぁと思うと同時にもう取り戻せないし手に入れられない10代の人間関係を見せつけられて死にたくなる。わたしにはあんな幼なじみ達はいなかったが、それはマイノリティ…?とAM8:00から話したことのない世界の人たちの生活にびくつく。

          おかえりモネみてるとひたすら清原果耶ちゃんの演技はいいなぁと思うと同時にもう取り戻せないし手に入れられない10代の人間関係を見せつけられて死にたくなる。わたしにはあんな幼なじみ達はいなかったが、それはマイノリティ…?とAM8:00から話したことのない世界の人たちの生活にびくつく。

          誰かとつながりたくてやっているはずなのに、インターネットをするとさみしさを感じてしまう。本当に吐き出したい気持ちは、心の一番柔らかい部分だから、書いて傷つくのが怖くて、更新のためのスワイプばかりしている。

          誰かとつながりたくてやっているはずなのに、インターネットをするとさみしさを感じてしまう。本当に吐き出したい気持ちは、心の一番柔らかい部分だから、書いて傷つくのが怖くて、更新のためのスワイプばかりしている。

          鳩時計のハトはでたまま。

          祖父母が暮らしていた家の手すりなどを業者が引き取るのに立ち会うことになった。祖母は12月に他界し、祖父は施設に入った。早朝、40度の高熱がでたため病院に連れていきますと施設から電話があり、父と母は検査の付き添いのためにそちらに向かった。 業者の人が来るまで、部屋は入らないでおこうかと思った。子どもの頃、父と母は共働きで、焼肉店を経営していた祖父母の家に姉と共によく預けられた。1階で営まれる焼肉屋に、よくちょっかいを出しに行ったものだ。常連さんからおこぼれをもらったり。2階の

          鳩時計のハトはでたまま。

          蜂蜜

          毎朝、ヨーグルトに蜂蜜をかけて食べる。真っ白な半液体の上にスプーンで掬いとったものをそっと傾ける。朝の慌ただしさの中で、時間の流れに抗うように、ゆっくり、ゆっくり、金色の糸が、するりするりと落ちるのを上から眺める。 なにかを見下ろすとき、自分がそのなにかを手中に収めている錯覚に陥ることがある。例えば、飛行機から見る街並みは、本当にパラノマのようだ。橋なんてあんなに細くて、指で簡単にポキリと折れてしまいそう。雪がまだ残る山肌は、手で撫でるとゴツゴツしていそう。ふーっと息を吹き

          4月15日(金) 安全運転でね

          片道約300キロの道のりを乗り切るため、近くの激安ガソリンスタンドでレギュラーを注入してから旅立つことにした。安いので混ぜものをしてるんじゃないかと疑われる可哀想なスタンド、久々に行ったら春先の需要か、ガソリンの高騰のためか、値上がりしていた。 セルフスタンドのため、自分で銃みたいな注入器を使い、車にエネルギーを注ぐ。これから前へ進むためのエネルギーなのに値上がりするなんて、ポジティブな生活のための対価はなんて高いのだろう。 去年の秋頃に比べて3キロ増えた体重のせいで、両足に

          4月15日(金) 安全運転でね