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批評の教室|日記|2022/4/18

四月十八日(月) 晴れ

朝起きて髪をセット。今日は髪がかなりガシガシ。手櫛が引っ掛かって通らない。勢い余って毛根ごと抜き取りそうになる。セットしても綿雲みたいに輪郭がぼやけるし、そろそろ散髪したほうが良いかな。

行きの電車で北村紗衣「批評の教室」読了。著者のいろんな表現の仕方によって、批評という行為の持つ意味を自分の中に落とし込むことができた。この本の中に良い批評を簡潔に表した言葉がある。

批評に触れた人が、読む前よりも対象とする作品や作者についてもっと興味深いと思ってくれればそれは良い批評だ。

読者が作品に交わることで新たに生み出される価値。読者も芸術家なのだということを意識し、精読を通じてそれを追求していきたいと思った。

学校ではしっかり授業を受け、空き時間は研究室で論文の執筆に精を出した。途中、研究室に担当教授がやってきて、英語の論文を早く完成させるよう急かされた。ゴールデンウィーク中は英文校正を頼めないかもしれないらしく、予定を前倒しして仕上げなければならなくなった。

最近、他のM1の人たちも研究室によく通うようになったので、研究室に少し活気が出てきた。ただまだ一度もM2の先輩の顔を拝めていないのが気がかり。研究もオンラインで済むとはいえ、交流がなさすぎて悲しい。もうB4の後輩が入ってきたので、なるべく自分から積極的に関わりにいきたい。

帰りの電車では古井由吉「妻隠」読了。夫婦生活の中に潜む不気味さを描いた作品。これは一読じゃちょっと感想に困る。純粋に楽しめたかと聞かれれば、おそらくノー。ただ全体に漂う不穏さや読者の心をぐらつかせてくる感じに惹きつけられている自分がいる。四月中にもう一回読んでから、読了ツイートを投稿するつもり。

今日は電車での読書が捗った。いつも寝る前に明日の通学に持っていく本を選ぶのだが、今日も2冊選べる!この瞬間がとっても幸せ。片道二時間半の通学は大変だけれど、読書を楽しめる時間があるから楽しく通えている。

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