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ポケカの販売停止に思うこと。

 今週アメリカの大手ディスカウントストアの「ターゲット」が一時的にポケモンカードの店舗での販売を一時停止したという。原因は客同士のポケモンカードゲーム関連商品の取り合いが、暴行事件にまで発展したためだ。他の来場客や従業員の安全の確保のため当然の判断だと思います。それと同時にこの判断せざる得なかったことは、カードゲーム業界において大きな損失でもあると考えています。

 カードゲームへのもっとも大きな入り口であるポケモンカードゲーム。その所以は、なじみのあるポケモンたちと500円から遊べるデッキ、そしてなによりもコンビニやスーパーでも販売をしており、カードショップのような専門店に行かなくても手に入ることだと思います。現にアメリカでもドラックストアやディスカウントストアで販売されているから、このような事態になっているのですが…。

 そんなカードゲームの玄関ともいえるポケモンカードが身近なショップであるディスカウントストアからなくなるということは、今まだカードと無縁だった方や、自身では購入できない小さいお子さんのカードゲームに触れる機会の損失に繋がってきます。現状「ターゲット」の1社のみが一時販売停止を表明していますが、この動きが各社に広がっていけば、その損失はカードゲームの未来にとって計り知れないもになるでしょう。

 とはいえ、今回の騒動において非難されるべき人は暴行事件を起こした当人たち以外にはいないと私は思っています。ディスカウントストアもポケモンカードのためだけに警備員を配置するわけにもいかないだろうし、配置するぐらいなら取り扱わない方がいいだろうという判断なのでしょうから。そして日本でも品薄が続くポケモンカードですが、こちらも一夕一朝でどうにかなる話でもないでしょうし、いつ終わるかわからないブームのために製造する工場を増やすのも大変な判断がいると思います。

 またポケモン投資家という人物たちによる買い占めなども原因といわれますが、マナーと法を守っている限りはそういった人も決して悪ではないと思います。トレーディングという要素が組み込まれた時点で、そのホビーには相場が出ます。あんまりよくないパックは安くなり、良いパックはメーカー小売り希望価格より初日から高く売られてしまうこともある業界です。そういった方々も含め中古カードの市場価格は形成されるのですから、「高いカードがあってよかった!」という感動は彼らがいなければ味わえないかもしれません。

 詰まるところ、私たちカードを愛する人たちは、このマナーや法を守れない、取扱店を販売停止に追い込むような人間に対して、怒りをしっかりあらわにすべきだと思います。そういった人間から全ショップや全プレイヤーは一切取引をしない、それぐらいのある種私刑というような制裁が行われても良いぐらいだと思います。

 このニュースを聞いて私はとても頭に来ました。これはポケモンカードゲームだけの問題ではなく、マジック:ザ・ギャザリングや遊戯王などほかのカードゲームにも影響してくる問題だと感じています。1ユーザーとしてこの事件に対する怒りを表明しておきたく記事にしました。

 他にも皆さんの意見等コメントを下さると問題についてより理解を深められると思うので大変有難いです。

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