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妹の話③

私が眺めていた世界
妹の話を語っています

今までのお話



人生の挫折を味わった妹

同時に、家族に守られていることを痛感し
涙しながら感謝の言葉が溢れていた

ショックから
しばらく家でゆっくり
過ごした

自分には学力もなく
取り柄もない
自分には何もない

これから自分はどのように
生きていったらいいのだろう

わからない
どうしたらいいの?

泣きじゃくる
怒りだす
ひねくれる
見下す
強がる
恥じる

感謝する

いろいろな感情が入れ替わった


私たち家族は
ただ、
妹の入れ替わる感情を
見守ることしかできない

自分の内面にあるものが
表に現れ
妹は自分自身と戦っていた

その姿には慣れている
刺激せず、そっとしておく

ただ、本人が自由に解放している時間
感情の渦にのまれている妹

考え方は
いつも極端だけど

本人が考えることを
尊重していたように思う

妹にはいつでも
自由があった

やりたいようにやっていい!
それがベースにあった!

大検を取ろうか
働いていこうか
高校を出ていない自分は
何ができるのか

そんなことを妹なりに
考えを深めていたと思う

社会を知らず
考えも浅い
自分の能力を受け入れている
そんな妹は

いつも
私に相談をしてくる

私は一緒になって考える


書いていて
ふっと思った……

この仲の良さ
妹を受け入れる
妹に優しい

これは、私の娘たち姉妹ではないか!

あ、私のルーツからなのか(笑)😅
そんな気づきとなった


自信をつけられたり
社会を知ることができたり
高校を出ていなくても
いろいろなものを見る機会
経験できる機会をあげたい
人生を歩める術を見つけてほしい

妹に、そんな思いを抱いていた


高校を出ていないというレッテルを
つけようとする妹に

社会を見せることを考えた

大学に連れて行き
潜り込ませて、一緒に講義を聞かせた
大学ってこういうところだよ!

ホテルでバイトした私は
妹を同じバイトに誘った
バイトから正社員にもなれるんだよ!
ちょっと高級なホテルの正社員なんて素敵じゃん!

妹は私と一緒にバイトを始めた
妹だけバイトを継続して
契約社員までなった!頑張った!

それからは
妹は、パン屋の正社員をした!
手に職をつけるような仕事がいいと思い
歯医者で歯科助手の正社員もした!

学がなくても
いつか大検して取ることもできる
仕事もできる
職場ではたくさんの仲間との交流があって
たくさんのいい出会いがあった

妹の周りにも、たくさんの友達や仲間
関わってくれる人たちがいて

たくさんの理解してくれる人に囲まれたいた

自分を立たせていく方法を
自分で考えていけるようになった


妹は、
自分を肯定することが苦手だった
思考も二極化
感情も激しい

そんな、妹に
知恵や視野を広げることを手助けした
やれることが増えると
自分を肯定するものが作られる


父は不在が多く、堅物
母は世間知らず、ヒステリー

私は親目線のような
小さな頃からの
不器用さを見てきているからなのか

妹を助けてあげたくて
仕方なかった……


友達はいるけれど
友達の学生生活を感じることに
複雑な気持ちを感じるようだった

私は妹を誘い、その時期は
学生がやるようなことを
私と一緒に楽しんだ

遊ぶ仲間の輪に参加させたり
バイトをしたり

洋服を買いに行ったり
ライブに出かけたり
ご飯を食べに行ったり

友達のように
一緒によく遊びに出かけた

妹も、私の気持ちをわかっていた

お互いがお互いをよく理解していて
わかってくれる存在だ

姉妹仲良いね〜

いつも言われる言葉


この後、父の蒸発があり
家の中は大変なことになる

妹も母も三女も私も
精神が不安定になる

家の中はグチャグチャだった

それでも、踏ん張って来れたのは
妹たちがいてくれたからだ

誰かが崩れつまずくたびに

力を合わせて頑張ろう!
家族一丸となって、協力して
なんとかしていこう!

号泣しながら
私たち姉妹は
円陣を何度も組んだ


それからもいろいろなストレスを経験したからなのか
わからないけれど

30代後半の頃に
自分たちのもともと弱いところが出てきた

私は不安傾向
妹は強迫観念傾向

妹の強迫観念は
放射線や食材、汚染物質的なものへの敏感さ
たまに行きすぎを感じたりもするけれど

それでも、その妹の考えは
妹の考えのものとして受け入れてあげる
否定的な言葉はださない、ほどほどにねとだけ伝える

月日が過ぎると、考えも変わっていたりする
ブームのようにその一時集中的であったりする
だから、変に刺激をしないようにした
妹の考えを尊重した(酷くならなければそれでいい)

ストレスがかかりすぎていた時は
電車が乗れない時期もあったようだ
それもほんのりと感じつつも
気にかけながら、そうっと見守る
伝えたいことは最後に一言
酷そうだったら病院も考えなねと伝えるだけ

そうやって、

妹の特性と
ずっと私は向き合ってきている


発達障害は確かに育てていくには
とても大変さがあると思う

でも、子育てというものは
しやすいものではないものと思う

人を育てるというくらいなのだから
大変であるのは当然なのだ


そして、普通でいることを考えてしまうから
困っているのではないのだろうか?

私が眺めてきた光景と自分の経験からは、
そう感じます……


出来事を受け止められるか?


それさえできれば、

その先の人生をいくらでも歩んでいけるように思う……



私は、自分が生きてきた中で、
たくさんのことを学んできました……

私の体験から、何かを感じていただけたら嬉しいです


発達障害に悩まれている方には、気分を害される表現があったかも知れません。
もしそのように感じましたら、大変申し訳ございません。




・・お読みいただきありがとうございました・・

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