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死んだひいばぁちゃんと写真を撮った話


今回は最近ふと思い出した私のひいおばあちゃんのお話をしたいと思います。怪談ではないです笑



私のひいおばあちゃんは周りと比べても割と長生きをした方だと思う。

年に数回程度挨拶しに行くくらいの特別何か思い出があるとかではない。



亡くなる数年も前から、  今年はもう危ないだろう、喪服を準備しておくように と親戚中の間でも心構えられていた。


だからか実際に亡くなって、親戚で集まった時に誰も泣いている人がいなかった。
亡くなる前は認知症で息子である私の祖父を誰だか分からない状態だったらしい。

特に大きな病気でもなく、老衰だった。
誰も亡くなったひいばあちゃんを見て「若かったのに」とは言わなかった。

寿命を全うすることについて、幸運だったのかもしれない。



私が驚いたのはここからだ。

ひいおばあちゃんは私の祖父の兄と一緒に暮らしていた。


お通夜で親戚が集まっている中、祖父の兄は
「写真撮ろうか」
と言った。

続けて

「ばぁちゃんのとこ並んで〜」と。


亡くなった人と一緒に写真を撮るのか?!と私は思ったけれど息子である彼が撮りたがるのだから良いのか、、
などとよく分からないことを考えていた。


撮り終わったあと、
「後で写真見返したときにひいばあが映り込んでピースでもしてたらどうする?」なんて冗談を言う人もいた。



特にオチがない話だが、
誰も泣かないお通夜が少し切ないようにも思えたが、それはそれでありなのか?軽い感じだったがよかったのか?
なんて思っても死人は喋らない。
人の死って案外あっけないのかもしれないと感じた。


誰しもいつかは死んでしまう。
自分のことを誇れる人生にしたいなと 最近ひいばあちゃんのお通夜のことを思い出して思った。











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