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丹田がジャイロスコープのようになる。~老いに負けない身体づくりとして~

どうも。夏樹です。今日は形意拳の話。

さて。中国武術や気功をたしなんでいると、気を溜めたりするポイントとし丹田を意識することは普通にある。

とくに最初は下丹田というヘソの下3センチほどと言われる場所がまず第一関門だ。

その他にもあるし、最後は「全身の丹田化」とやらにもつながる。

それはもちろん僕にはできない。先生は出来るらしいけど。

で。

若い頃からやっていた八極拳の威力をいつの間にか形意拳が追い抜いた話は以前にした。

そのとき多分「これが最大な要因だろうな」と思ったのだが、今の形意拳の先生が習い始めに何度も言っていた「丹田のジャイロスコープ化」である。

これがようやく自然に意識化できるようになってきたことにある。


これは先生がよく言うことだが、彼は別に今のご時世、形意拳のすべてを学んでほしいとかそんな御大層なことは望んでいない。それは一部の「極めたい」意志をもつ生徒だけで良い、と。

大半は身体操作術として形意拳を学び、利用して「各位の生活や健康づくりに役立ててほしい」というスタンスだ。

その中でベースとして大事なのが、まずは「丹田のジャイロスコープ化」であるという。これが身体操作術としての形意拳のベースだ、と。

「丹田のジャイロスコープ化」とは何か


ではジャイロ化だけど、形意拳では少し珍しいが、丹田を回転させるイメージをよく用いる。

もちろん進行方向に回転させるのだ。丹田がジャイロスコープのように進行方向にギュイン!と回転し、例えば基本の技と動きが合致すると、大きな力を生み出す。

回転に合わせて自然と脚と身体がスムーズに動く。手足が連動し、基本の推進勁を生み出す。回転なので下に落ちる力も生む。それは沈墜勁を産む。

形意拳の基本的な勁のうち、この二つ—特に身法、歩法にかかわる—の力を発生させるのだ。

これが出来ると、通常のカラダの動きが武術的な動きへと進化する。脚がカラダを運ぶというより、ジャイロのように回転する丹田が即座に身体を進行方向へと加速させるのだ。

まさにハラが起点となって動くのである。

武術的な意味で「強くなる」ほどに鍛えなくても、そんな身体の使い方が出来ると日常レベルでの身体の使い方はおおいにかわる。

その変化は、寿命がやたらと延びてしまった現代人にとってとても価値のある変化となるだろう。

まぁそれは形意拳に限らないが、特に東洋の武術は老年期でも動ける身体づくりにガチで役立つ。数年後はそんな目的のために形意拳を活用して教えていきたいと思っている。

ま。そんな話さ。


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