ファーゴ アホ計画×アホ実行人=喜劇からの悲劇
1996年 コーエン兄弟の作品
ラストの雪景色と血のコントラストが強烈な印象に残る
しかし作品の進行はコメディのようなアホっぽい
ブラックコメディというのがぴったり
簡単に説明すると資金繰りに困ったジェリーが妻ジーンの父はお金持ちだから誘拐を仕組み(妻には内緒で)身代金をいただいちゃおうという計画をする。
でもお金はなんとかなりそうだから中止しよと思ったら、スマホどころか携帯電話すらない時代。行き違いから依頼していた二人組がジーンを誘拐してしまう。
狂言だからいいか、と思っていたのだけれど二人組はアホだったのでナンバープレートを付けていなくて警官に呼び止められて、パニックになり殺してしまう。
このように事態が収拾できなくなり、こんなつもりじゃなかったのにという方向へと転がっていく
事実に基くとしてあるけれど、コーエン兄弟のお遊び的なものとして入れたのは後で知った
無計画から悪い事起きるって現実でもありそうだから、事実と言われたら信じるかもしれない あのラストはあれとしても
警官が撃たれたことで事件になり、マージという署長が臨月なのに事件を追って二人組にたどり着くのだけれど、途中事件と関係なく元彼と会ったりと、それいる?みたいなエピソードにツッコミを入れながら観るのもなにか楽しい
ファーゴは何がどうと説明出来ないけどものすごく引き付けられる
これが綿密な誘拐劇じゃなかったら、そうか、うまいことやったねで終わっていただろう
アホ×アホが引き起こした事件
計画はしっかり立てよう、ヨシ!となる作品である
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