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垣間見えた6歳息子の処世術

先日、6歳息子の友達付き合いにおける処世術を垣間見る出来事があった。

ある日、息子が保育園で仲の良いお友達の家へ遊びに行く約束をしてきて、週末に訪問させてもらうことになった。

息子は、その約束をとても楽しみにしていて、訪問の数日前から一生懸命お土産を用意していた。
息子もお友達も大好きな某モンスターの人気キャラクターのイラスト+お友達へのメッセージを描いて、画用紙を封筒型にし、その中に某モンスターのゲームで使用するグッズをプレゼントとして封入した力作だった。

私は、手土産を用意するという気遣いが出来る+息子なりの工夫を凝らした手紙に、息子の成長を感じて密かに感動していた。

そして当日。

お友達の家でとても楽しそうに遊ぶ息子。ふと、彼のリュックを見ると例の手紙が入ったままだった。

そこで、私は息子に声をかけた。
「持ってきたお手紙渡さないの?お友達のために頑張って用意したんでしょ?」

すると、息子からは
「中に入れたプレゼントは渡したから大丈夫!」
という回答が返ってきた。

【息子の力作だから、きっとお友達も喜んでくれるはず!】と完全に思い込んでいた私は、
「いやいや、せっかく作ったんだから渡しなよー。」
と食い下がってしまった。

渋々、お手紙をお友達に差し出す息子。

するとお友達から返ってきた言葉は、
「えー、お手紙はいらないよー(笑) ていうか、この絵なにー?!」

その言葉に、息子は苦笑い。

私は、ハッとした。

息子の性格はとても慎重派で、「成功確率が低い」と彼なりに判断したこと対しては、自ら積極的に挑戦することを避ける傾向がある。

お友達と息子は、保育園で5年間一緒のクラスでとても仲が良い。
恐らく、息子はお友達の性格を熟知していて、渡した時の反応がある程度予想出来たから、あえて渡さなかったのではないか。

お友達との関係を良好に保ち、自分自身も傷つかないための、息子なりの処世術だったのではないか。

【息子が頑張って用意したのだから、絶対喜んでくれるはず!】という私の勝手な思い込みで、お友達と息子のコミュニケーションに土足で踏み込んでしまったことを深く反省した。

5年間の保育園生活の中で、子供同士のコミュニケーションにおける最適な方法を息子なりに色々考えてきたのだろう。

息子は、4月から小学生になる。
大人・子供ともに、関わる人数が大幅に増え、その人たちとのコミュニケーションに更に試行錯誤することになるだろう。

そこに、親の思い込みによって大きく踏み込んでしまうと、不必要に息子を傷つけてしまう可能性もある。

助言や助けを求められた時は、もちろん全力で力になりたい。
しかしながら、息子自身で考え、トライアンドエラーを繰り返しながら自分にあった処世術を身に付けていってもらいたいと思う。
そのためには、親は過干渉にならぬ様、適度な一定の距離感を保って見守らなければならないのだろう。

その必要性に改めて気づかされた出来事であった。

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