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Corazón と呼ばれたくて

洋画や海外ドラマで、よく恋人のことを、ハニー、ベイビー、スィーティとかと呼ぶように、アルゼンチンでもスペイン語でそんな呼び名がいろいろある。

ここでは恋人に限らず、友達でも、女性同士でも使うし、先生が生徒に使うこともある。

一番の定番は、mi amor (愛しい人) で、街中でもよく耳にする。それをブエノスアイレスに来たばかりの頃は知らなかったので、通っていた語学学校で、若い女の先生からそう呼ばれた時には、びっくり、固まってしまったものだ。

 「よく出来たわね!mi amor 」みたいなかんじ。

あとで、知り合いに「先生から mi amor って呼ばれたんだけど…」と真面目に相談したら、大ウケされた思い出がある。

mi amor、linda(かわいい)、hermosa (綺麗)は女同士でもよく使うみたいだ。わたしは使えないけれど、そう呼ばれる事はある。親しみをもってくれている感じがして、嬉しい。

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タンゴ界では男性が、ミロンゲーラのお姉さん達を、Reina(女王様)と読んでいたりするのを聞く。
カッコいいなぁと思うのだけれど、どうもReinaまでいくと、ある程度の貫禄を持ち合わせている女性に使われている例が多いようなので、まだまだわたしには道のりは長そうだ。

タンゴを踊りにいくミロンガで、男性にHermosa . Guapa(美女)などと呼ばれる場合には、こちらの名前を覚えていないのだろうなぁと疑うことも多い。
ミロンガでは踊った時に、名前を聞き合うことも頻繁にあるのだが、なかなか一度で覚えられるものではない。大体、アルゼンチン人は同じ名前が多すぎる。

その後も顔を合わせる度に踊るのだけれど、今更、名前を聞けない…という相手は、恥ずかしながらわたしには沢山いる。男性にとっても、同じことは起きているのだろう。
「Hola Hermosa!」で挨拶できてしまうのは、ある意味便利だ。

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恋人同士の間柄で、女性を呼ぶバリエーションはたくさんあって、mi amor、 Linda 、Hermosa、 Divina(美しい)、Cielo(空)、Preciosa(大切な) などなど。たぶんもっと色々ある。
わたしが特に好きなのは、ハートと言う意味の“Corazon”.

そして慣れてしまえば、この響きはなんとも心地よい。憧れていた映画の中に自分がいるようなもの。自分がスイートな存在になった気がする。
当然のことながらNovioには、それらの呼び方で呼んでくれることを強要している。「波動のいい言葉を発するのは、あなたにとってもいい事なのよ」と、もっともらしい理由を言って。

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