スペイン語にあったらいいなと思う言葉リスト
ブエノスアイレスはスペイン語が公用語である。思うにスペイン語は形容詞使いが多様で美しい。日本語だと、キレイとか可愛いとかしかいいようのない言葉や、すごーい!に値する言葉はいくらでもあるのだ。私達が「すごい」の声の強弱や伸ばし具合で表現する感動の強さは、そのまま何種類もの単語に入れ替わる。
一方で、どうにもスペイン語に変換できない、でも、日本人的には使いたい言葉というのはあるもので、それはそのまま日本語で使っている。スペイン語にあったらいいのにな、と思う言葉達ってこんなもの。
いただきます と ご馳走さま
こちらにも「Buen provecho 」というイタリア語のボナペティに近い言葉はあるのだが、「召し上がれ」に近い感じがする。ブエノスアイレスでは、テラス席で何か食べていると、通りすがりの知らない人から「Buen provecho 」と声がけされる事もある。「楽しんで。」みたいな感じだ。
「いただきます」「ご馳走さま」は、解説するといつも好評なので、どこかに食事にお呼ばれした時は、必ず披露することになる日本語だ。命をいただくことと、食べ物が食卓に上がるまでの全ての工程と人への感謝が含まれている挨拶なのだと話すと、みんな「日本っぽい。」と言って喜ぶ。アルゼンチン人もみんなで揃って、手を合わせて「いただきます」と食事を始める、その瞬間が好き。
行ってきます・行ってらっしゃい
ただいま・おかえりなさい
こちらの人が出かけ際に使うとしたら、「Chao(バイバイ)」と「Buen Dia(良い一日を)」になるだろうか。ブエノスアイレスでは、通常の挨拶はキスと抱擁付きなので、出掛けるのも帰ってきたのも強く認識できるが、日本人としてはやはり言霊を響かせたい。何事もなく行って帰ってくるという約束と、願い、感謝からなる、日本語ならではの礼節と祈りのこもった挨拶は美しい。
わたしが日々使うので自然とNovioも日本語で言うようになったが、四つをセットで覚えたので、いまだに混乱しているようだ。出ていくときに「お帰りなさい」を言ったりするので、笑える。それと空っぽの部屋に対して「ただいま」と言うのはかなり不思議らしい。言うよね?みんな。
おつかれさまでした。
スペイン語で言おうとすると「Buen Trabajo(いい仕事したね)」になる。いい仕事したねって、ちょっと上から目線の感じがしてしまうし、アルゼンチン人はあまりそう言わないらしい。その人が何かに傾けた労力や時間や気持ちを労いたいと思うとき、そんなときに使う言葉が見当たらない。
ブエノスアイレスのわたしのタンゴの先生は、教えるのはスペイン語だったけれど、クラスが終わるといつも「おつかれさまでした」と日本語を使った。「背中」「肩」に続いて彼女がよく使う日本語ベスト3に入るんじゃないだろうか。「日本人はそう言うのでしょう?スペイン語にはないもの。」と言っていたけれど、確かにクラス終わりになんとなくしっくりくるのは、「おつかれさまでした」。
やっぱり(やはり)
やっぱりやめた、やっぱり考え直したとか、やっぱり瞬間というのは結構あるのだけれど、スペイン語にはやっぱりと言う言葉はないのだそうだ。その場面、場合に応じで文章全体を言い直す必要があるらしい。「やっぱり」はやっぱり便利な単語だ。
考えはじめたら、まだまだ沢山出てきそう。溜まってきたらまた記事にしようと思う。
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