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地に足がついていない人にタンゴを勧めたくなる訳

ブエノスアイレスでレイキヒーリングをする中で気付いたことのひとつは、チャクラの状態に人種のキャラクターも現れるという事だ。

アルゼンチン人の、特にブエノスアイレスに住む人達の日常は、騒がしい。街の喧騒に加えて、人々は声高に会話をし、人の言う事を聞くよりもまずは自分が発言したいという気質が強い。テレビをつけると事件とデモと、ここでもまた誰かが誰かに言葉を重ねている。そして常にみんなが何かに抵抗し、反論をいつでも用意している。
特に施術をしなくても、サロンで音楽を聞きながら横になってもらうだけで、十分癒されるのではないかと思うくらいだ。

ヒーリングセッション前に症状を聞くと、「自分で自分に腹を立てているの。」と言う人が意外と多い。はじめ、その意図を日本人感覚では図りかねたが、彼らを取り囲む環境が分かってくると、なんとなく掴めるようになってきた。政治や経済やサッカーと同じように自分とも付き合っているのだと思う。
怒りが起きるのは、理想と現実に乖離があるからだ。

元気いっぱいに楽しくしていたいのに、体が思うように動かない、気持ちが沈みこんでいる。どうして!どうして!どうして!! みたいな感じ。日本人だとここで、「わたしってダメな人…(しょんぼり)」になりそうだが、アルゼンチン人は自分自身に対して腹を立てる。

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実際にチャクラの状態を確認していくと、自尊心や意思を司る第3チャクラが活動的なのに、グラウンディングを司る第1チャクラが不調なことが多い。理想を追いかけて、叶わぬ不満を溜め込む一方、地に足が着いていなくて、行動に移せないような状態と言えるだろうか。

こういう時は、第一チャクラを活性化して、そのエネルギーを地球の中心まで伸ばして繋げていく。わたしの場合、これらをイメージングで行う。ヒーリングはワンネス(すべてはひとつ)の世界観の中で行っていくので、こちらがイメージできていることは、クライアントの身に実際に起こっていく。

多くの場合、木が地中深くに根を張っていくようなイメージをして体と地を繋げていくが、時にそれがうまくいかないことがある。そんな時は光の柱のイメージを使ったり、時には音楽の波動のイメージを使う。音の波動と相性のよい人にセッションのあとで聞いてみると、楽器をやっている人だったりするので面白いものだ。こういうケースもアルゼンチン人で初めて経験した。

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さて、地に足がしっかり着いているとは、安全、安心感があり、活力と集中力が満ちて生きている実感がある状態。行動するための根本エネルギーが整っている状態だ。

アルゼンチンタンゴでは、床を踏むということを重要視する。前へ進むためには、軸足をしっかり踏み込むのだ。踏んだ力が次の一歩の推進力になる。これは第一チャクラの活性化とそのまま相通じるではないか。

実際、特別なヒーリングを受けなくても、歩いたりダンスやヨガで体を動かすこと、自然と触れ合う事でもスピリチュアル的なグラウンディング(地に足をしっかりつける事)は促進できる。だから上記のようなクライアントには、それらの方法も勧めることが多い。ついついタンゴを強調しがちになるのは、ご愛嬌。

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